UNIVERSAL AUDIOのモデリングマイク=Sphereがアップデートして2モデル登場

Sphere DLX/LX

 TOWNSEND LABSのモデリング・マイクSphere L22を継承する新たなSphereシリーズが、2022年にTOWNSEND LABSを傘下に収めたUNIVERSAL AUDIOから1月下旬にリリースされることとなった。

 Sphere L22は、デュアルカプセル仕様のコンデンサーマイクとプラグインから構成された“リマイク”モデリング・システムとして2017年に発売。3次元的な音像をプラグインによって処理し、録音後にマイクタイプ、指向性、倍音、近接効果、ソースへの距離や向きを細密に修正できるシステムとして、注目を浴びた。

Sphere DLX

Sphere DLXと付属品(ショックマウント、マイクスタンドマウント、約7.5mのケーブル)。このほかキャリングケースが付属する

 新Sphereは、Sphere DLXとSphere LXの2機種がラインナップ。Sphere DLX(オープンプライス:市場予想価格211,200円前後)は1本でステレオ収録に対応可能。38マイクモデルが扱え、ショックマウントが付属する。

Sphere LXと付属のマイクスタンドマウント、マイクケーブル(約3m)。このほかキャリングケースが付属

Sphere LXと付属のマイクスタンドマウント、マイクケーブル(約3m)。このほかキャリングケースが付属

 Sphere LX(オープンプライス:市場予想価格139,700円前後)は、20マイクモデルを用意したコンパクトなモデル。有償版のSphere専用UADプラグインであるOcean Way Mic CollectionやPutnam Mic Collectionを購入すると、Sphere LXユーザーにも合計38種類のマイクモデルが提供される。

 また、34マイクモデルを収録した従来のSphere L22は、数量限定でプロモーション価格176,000円で販売されている(通常市場予想価格203,500円前後)。

Sphereプラグインもアップデート

Sphereプラグイン

 Sphere DLX/LXの登場とともに、マイクモデルや指向性を後からコントロールできる専用プラグインSphere(UAD/AAX Native/AAX DSP/AU/VST対応)もアップデートし、ユーザー・インターフェースを更新。UNIVERSAL AUDIOによる新たなマイクモデルも追加されている。Sphere L22と同様、同社のオーディオ・インターフェースApolloとの組み合わせでは、レイテンシーの無いリアルタイム・モニターでもマイクモデルの変更などが行える。

Isosphere

Isosphere

 さらに、Sphereプラグインにはリフレクション・フィルターなどのアイソレーション・デバイスでの色付けを補正するIsosphere機能も追加されている(有償版のSphere UADプラグインにも追加)。

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