96kHz動作のコンソールTASCAM Sonicview発表〜2022年秋に国内先行発売

 TASCAMが、96kHz動作のデジタルミキサーSonicviewシリーズを発表。世界発売に先駆け、2022年秋に国内での販売を開始する。

 

 マルチカラー・タッチスクリーン搭載、Class 1 HDIAマイクプリアンプ、54ビットフロートFPGAミキシングエンジンによる超低レイテンシーの達成など、クラスを超えた音質とスペックを実現する。直感的な操作性に加え、7レイヤーのカスタムフェーダー、さまざまな入出力端子といった充実の機能を標準装備。さらにカードやステージボックスによる拡張性を兼ね備えている。

Sonicview 24

 Sonicview 24(935,000円)は、24chマイクプリアンプ(XLR入力)を搭載したモデル。マルチカラー・タッチスクリーンを3画面搭載する。

リアパネル

Sonicview 16

 Sonicview 16(825,000円)は、16chマイクプリアンプ(XLR入力)を搭載。マルチカラー・タッチスクリーンを2画面搭載している。

リアパネル

44イン/24アウトで拡張性も確保

 Sonicview 24/16は、モノラル40系統+ステレオ2系統を合わせた44インプット、22MIXバス+メインL/Rバスでの24アウトプット構成。アナログ出力は16+ステレオ・モニターアウトが本体に用意される。

 

 7インチ・マルチカラー・タッチスクリーンは、8つのノブを組み合わせたVIEW(Visual Interactive Ergonomic Workflow)インターフェースを採用。HOME画面では各チャンネルの状況を俯瞰表示でき、操作したい項目に触れるだけで即座に操作画面が展開される。また、Full Screenでは、搭載のタッチスクリーンすべてを使って1つのチャンネルの各機能を表示。多くのパラメーターを画面切り替えなしに操作でき、アナログミキサー感覚の素早いオペレーションを可能にするという。

 

 拡張性の面では、64イン/64アウト(96kHz入出力時は32イン/32アウト)のDanteポート(リダンダント仕様)を標準装備するほか、TASCAM Slotを2系統用意する。

SB-16D

 Sonicviewの拡張I/OボックスとしてSB-16D(418,000円)もラインナップ。32ビット ADC、Class 1 HDIAマイクプリアンプといったSonicviewのオーディオ部と全く同じハードウェア構成で同等の性能を確保した16イン/16アウト仕様だ。ステージボックスとしても、ローカルの入出力としても使用できる。もちろんSonicviewからフルコントロール可能で、コンソールと一体化したシステムを構築可能。専用リモートコントロール・ソフトを使用することで、Sonicviewが無い環境でも運用できる。

 

オプション・カード

IF-MTR32

 TASCAM Slotに対応するオプションカードも、アナログ16ch出力、AES/EBU 16ch入力/16ch出力、Dante、MADIなどを用意。SDカードへの32ch分のマルチトラック録音を実現するIF-MTR32(132,000円)もラインナップされる。

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