RME、AVB接続に対応する12Mic、AVB Tool、M-1610 Proを2021年にリリース

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 RMEから、MADIとAVB接続に対応する新機種3モデルが2021年第1四半期にリリースされることとなった。いずれのモデルも、AVBの規格内でプロ・オーディオ・メーカーが参画して策定されたMILANの推奨に基づいた設計がなされている。

 

デジタル制御の12chマイクプリ、12Mic

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 12Mic(オープン・プライス/市場予想価格400,000円前後/税込)は、75dBのゲイン・レンジと低ノイズ、低ひずみを誇るマイクプリを12ch分搭載したモデル。各チャンネルの設定は、フロント・パネルから、もしくはAVB/MILAN規格のプロトコルであるAVDECCを使用して行える。アナログ全12ch入力のうち4系統はXLR/TRSフォーン・コンボ端子を採用したHi-Z対応となっている。また、ライン入力にも対応しているため、12chのADとしても使用可能だ。

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リア・パネル

 2重化されたAVBポートのほか、3系統のADAT出力(S/MUXで96kHzまで対応)、MADI入出力(コアキシャル。オプティカルはオプションで増設)も備えており、電源も二重化。ライブ・レコーディング現場でも柔軟かつ安定した動作が期待できる。

 

 フロント・パネルにはヘッドフォン出力も用意。ルーティング・マトリクスにより、すべてのアナログ入力とすべてのデジタル信号、AVBストリームを直接ルーティングしてモニタリングすることが可能となっている。

 

 クロックにはジッター値を1,000兆分の1秒単位で抑制するSteadyClock FSを採用している。

 

製品情報

https://synthax.jp/12mic.html


ハーフ・ラックのアナログ〜MADI〜AVBコンバーター、AVB Tool

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 1Uハーフ・ラック・サイズのAVB Tool(オープン・プライス:市場予想価格253,000円前後/税込)は、8ストリーム×128chまでのオーディオをAVBで送受信可能なモデル。12Micと同等のHi-Z入力対応マイクプリを4基搭載するほか、2系統のアナログ出力、ヘッドフォン出力、MADI入出力(オプティカル/コアキシャル)を備える。こちらもSteadyClock FSを搭載。MADI-AVBの相互変換やAD/DAとしてはもちろん、マトリクス・ルーターも備え、信号のルーティングにも活用できる。

 

製品情報

https://synthax.jp/avb-tool.html

 

AVB/MADI/ADAT対応のAD/DA、M-1610 Pro

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 16イン/10アウト(8chライン+ヘッドフォン)のAD/DAコンバーター、M-1610 Pro(オープン・プライス:市場予想価格450,000円前後/税込)は、2系統のMADI入出力(拡張時/オプティカルはオプション)、2系統のADAT出力、リダンダント仕様のAVB入出力、リダンダント電源のすべてを1Uラックに格納したモデル。ライン入出力はD-Sub 25ピンに加えTRSフォーン(入力×6、出力×2)も併装している。こちらもSteadyClock FSを搭載。スタジオやライブ現場、放送局などでさまざまなフォーマット変換の中核として活躍が期待される。

 

製品情報

https://synthax.jp/m-1610-pro.html

 

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