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Q. ボーカル・テイクの音ムラを和らげる方法とは? 〜WAVES Greg Wells VoiceCentricで解決!

 世界中のエンジニア/クリエイターが愛用するWAVESのプラグインは、具体的にどのような場面で力を発揮するのか? ミックスやサウンド・メイクで悩みがちなポイントにプロが答える形で、WAVESプラグインを用いたソリューションを紹介!

A. 基本処理の後でこのプラグインをかけてみましょう

 使用するWAVESプラグイン:Greg Wells VoiceCentric 

WAVES Greg Wells VoiceCentric

Greg Wells VoiceCentric|19,800円

 ミュージシャン自らマイキング~テイクつなぎを行った宅録のボーカル素材は、各テイクでマイクとの距離感などが微妙に異なっていて、通して聴いたときに音ムラのようなものを感じることがあります。“自分のもそうかも”という方は、ボーカル・プロセッサーのGreg Wells VoiceCentricを試してみてはいかがでしょう? 幾ら処理してもどこかつながり良く聴こえないな……というときに使うと音ムラがならされて、各テイクの色を統一できる感じなんです。

 

 前提として、EQやディエッサーでのピーク処理とかコンプによるダイナミクスの整理といった“基礎工事”の後で使用することをお勧めします。デフォルトは各種ノブが上がった状態ですが、いったんすべて絞り切りにしてINTENSITYノブ(効果の深さ)を10%前後まで上げるのが普段の自分のやり方です。“ちょっとならされるな”という程度ですね。

 

 このプラグインの中で何が起こっているのかは公開されていないものの、音を聴く限りは挿した時点で100Hz辺りから緩いローカットが入ります。で、INTENSITYを上げていくとマルチバンド・コンプのようなもので音ムラがならされる印象。ゲイン・リダクション・メーターがあるので何かしらのコンプレッションを行っているのでしょうが、それを振らさないよう設定するのが自分のさじ加減です。振れていなくても、ならされている感じがするんです。内蔵の空間系エフェクトやダブラーは、普段は使いませんが“キャラ作り”の際には有効な場合があると思います。

 

染野拓
【Profile】2017年、東京藝術大学音楽環境創造科を卒業し、フリーランスのレコーディング/ミックス・エンジニアとして活動。2019年からはStyrismに所属して、これまでにCHARAやSIRUP、Shin Sakiura、WONK、モノンクル、春野などの作品を手掛ける。PAエンジニアとしても活躍中。

【特集】WAVESプラグイン実戦メソッド

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