MACKIE. CR2-X Cube 〜【ペアで約5万円以下】宅録/DTMに最適なモニター・スピーカー9モデルをレビュー

MACKIE. CR2-X Cube 〜【ペアで約5万円以下】宅録/DTMに最適なモニター・スピーカー9モデルをレビュー

宅録やDTMに最適なペアで約5万円以下のモニター・スピーカー全9モデルを、音楽クリエイター/ギタリストのShin SakiuraとエンジニアのSUI氏が徹底レビュー! ここでは、MACKIE. CR2-X Cubeを紹介します。

明瞭な音を生むための新開発ドライバー。Bluetoothなど3種類の音声入力に対応

MACKIE. CR2-X Cube Lchスピーカー
MACKIE. CR2-X Cube Rchスピーカー
MACKIE. CR2-X Cube|製品価格:オープン・プライス(市場予想価格:30,030円前後/ペア)
※写真左がLchスピーカーの前後、同右がRchスピーカーの前後

 60WのクラスDアンプを搭載。新開発のドライバーBMRを搭載し、小型ながらハイパワーで明瞭なサウンドを再生できるという。USB-C端子でパソコンに直接接続することもでき、Bluetooth機能も備える。Rchスピーカーの台座部分には音量調整やミュートの操作のほか、3系統の入力ソース(USB/Bluetooth/AUX)の切り替えが行えるタッチ・コントロールを備える。サブウーファー出力も装備するため、別売りのサブウーファーCR6S-Xを接続すれば低域の増強も可能だ。

 Point 

  • ウーファー口径:フルレンジ3.25インチ
  • 入力端子:USB-C、ステレオ・ミニ、RCAピン
  • その他:USB-C端子でパソコンと直接接続することもできる

SPECIFICATIONS
●形式:フルレンジ・アクティブ・スピーカー ●スピーカー構成:3.25インチ径ドライバー×1 ●周波数特性:58Hz~20kHz(-10dB) ●外形寸法:119(W)×163(H)×152(D)mm ●重量:2.9kg/ペア

コンパクトで可搬性が抜群。キックやベースも聴きやすい 〜Shin Sakiura

 CR2-X Cubeは、まずそのコンパクトさにびっくり。スタンドを設置するスペースがなく、デスク上にもスピーカーを置ける場所が十分に確保できないという人は、このCR2-X Cubeがぴったりだと思います。パソコンの両側にCR2-X Cubeを置き、両者をUSBケーブルで接続するだけで、あっという間にモニター環境を自宅に構築することができるでしょう。そういった意味では外部のスタジオや、滞在先のホテル、キャンプ場などに持ち込んで音楽制作をしたいクリエイターやビート・メイカーの方々にも最適だと思います。また、単純に外でBBQするときにBGMを再生したい場合にも役立つでしょう。可搬性の高さはピカイチです。

 肝心なサウンド面についてですが、コンパクトな見た目とは裏腹に、デスクを揺らせるくらい迫力のある音量が出せます。ダンス・ミュージックを再生してみたところ、キックやベースも聴きやすい印象でした。中域の密度も濃いので、繊細なボーカルの動きもとらえることができます。ビギナーでなくとも、2台目として持っておきたいなとも思わせてくれるスピーカーです。

冷静にモニターしたいときは“LF−3dB”モードをオンに 〜SUI

 CR2-X Cubeはフルレンジということで、最初はその見た目から“中域に特化したスモール・モニター”として活用できるかもしれないと思っていましたが、実際に聴いてみると低域までしっかり出ていて現代的なサウンドだという印象です。全体的には作曲や編曲、ビート・メイクする際に必要な帯域である150Hz~4kHz付近が特に聴きやすいようにできているので、そういったときにも有用だと思います。

 もちろん、中域にフォーカスした使い方も考えられます。例えばDAWを通してピアノやシンセ、ギターを練習する際にも使えますし、ボーカルのピッチやタイミング補正をしたりするときにもCR2-X Cubeは活躍するでしょう。

 CR2-X Cubeは可搬性に優れている点はもちろんですが、パソコンと本体をUSBケーブル1本でダイレクトにつなげるところが簡単なので、ビギナーにやさしいと思います。外現場で仕事するときでもサッと持ち込めるのがいいですね。オーディオ・インタフェース無しですぐに使えるのも手軽です。あと、サブウーファー用の出力がある点にも感心。CR2-X Cubeとサブウーファーの併用にも期待が持てます。

レビュワー紹介

Shin Sakiura

Shin Sakiura
東京を拠点に活動する音楽クリエイター/プロデューサー/ギタリスト。2015年より個人名義でオリジナル楽曲の制作を開始。バンド・サウンドからヒップホップ、R&B、エレクトロまで広い音楽性を持ち、自身の作品制作のほか、SIRUPやアイナ・ジ・エンドなどの楽曲制作や海外アーティストとのコラボと活動は多方面にわたる。ギター、ベース、サンプラーなどさまざまな楽器を駆使したライブ・パフォーマンスも注目を集めている。

 Recent Work 

『WILD CHILD feat. brb.』
Shin Sakiura
(PARK)


SUI

SUI
エンジニアのほか、リミックス・ワークも手掛ける音楽クリエイターとしても活動。ギターやベースなどの演奏からプログラミングまでを一人でこなすマルチプレイヤーでもあり、その柔軟なプロダクション・スタイルはメジャー/インディーズ問わず定評がある。近年では作曲家として劇伴音楽にも携わり、ますますその活動の場を広げている。セミナー講師としては自身の技術を惜しみなく講義することも多く、業界内での信頼も厚い。

 Recent Work 

『WATW “ing”』(『Honey, You!』収録)
WATWING
(トイズファクトリー)
※作編曲/エンジニアリング

試聴環境

 今回試聴を行った場所は、多目的スペースである御茶ノ水RITTOR BASEだ。スタジオ内には、一般的な部屋を想定して6畳ほどの空間を用意。そこに簡易デスクとスピーカー・スタンドを設け、モニター・スピーカーを配置した。ここで2人のレビュワーに、リファレンスとなる楽曲を再生したりDAWを立ち上げて作業したりして、全9モデルのスピーカーの性能をチェックしていただいた。

御茶ノ水RITTOR BASE内に作られた、6畳ほどの試聴スペース。L/Rのスピーカーとリスニング・ポジションが正三角形になるように配置している。スピーカーはやや内側に向け、ツィーターは耳の高さになるようスピーカーごとに座椅子の高さを調整する

御茶ノ水RITTOR BASE内に作られた、6畳ほどの試聴スペース。L/Rのスピーカーとリスニング・ポジションが正三角形になるように配置している。スピーカーはやや内側に向け、ツィーターは耳の高さになるようスピーカーごとに座椅子の高さを調整する

製品情報

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