サンレコYouTubeチャンネルの番組『サンレコ クリエイティブ・ウィーク 2023 Spring』では、「DAWでの曲作り、プロはどうしてる?」をテーマに、クリエイターの皆さんがどのように愛用DAWで曲作りしているのかをじっくり解説。数多くのゲーム音楽を手掛ける青木征洋/Godspeedが紹介するのは、オーディオ・インターフェースであるUNIVERSAL AUDIO ArrowおよびApolloシリーズのユーザーに向けて同社がリリースしたレコーディング・システム、Lunaだ。動画ではギター・レコーディングの実演のほか、専用ソフトウェア音源のLunaインストゥルメント、Lunaエクステンションについても解説してくれた。
青木征洋/Godspeed「Lunaのサウンドに耳を澄ませ!~アナログに迫る、アナログを超える音」
青木征洋/Godspeed
作編曲家/ギタリスト/ミキサー。『ストリートファイターV』『ベヨネッタ3』のほか、アジアや北米、欧州のゲーム・タイトルも手掛ける。レーベルViViXを主宰しギター・インストの流布に努めるほか、MARVEL初のオンライン・コンサートではミキシングを務める。
青木がLunaと出会ったのは、NAMM Show 2020。“Analog Sound at the Speed of Light”(アナログ・サウンドを光速で)というキャッチ・コピーに引かれたという。
「Arrow/Apolloシリーズのユーザーなら無償で使えるということで興味が湧きました。早速使用したところ、アナログ・サウンドを再現するまでの手数が少なく、プレイヤー目線での操作性に優れたDAWだということが分かったんです」
動画では、Lunaと同社UAD-2プラグインのみでミックスしたオリジナル曲を披露してくれた青木。ギターのレコーディングでは、ワンクリックでニアゼロ・レイテンシーを実現するARMボタンや、独自技術Unisonテクノロジーについて解説する。
「複数のUAD-2プラグインが挿さっている状態なのに、ボタン一つでレイテンシーがほとんどなくなるのは本当に素晴らしいです。これなら、本番さながらに音作りした状態でレコーディングすることができます」
加えて、LunaインストゥルメントであるオルガンのWaterfall B3やピアノのRavelも披露(いずれも有償)。
「Waterfall B3ではドローバーでの音色調整がリアルですし、ROTARY画面ではマイクの種類やポジションも選べます。パワー・アンプも内蔵していて、ドライブさせたときのひずみ感がたまりません。一方のRavelは、共鳴音まで細かく再現されています」
さらに、Lunaエクステンションの魅力について語る青木。
「Lunaエクステンションにはアナログ・テープのサチュレーションを生むTapeと、ミキサーのサミングを再現するSummingが用意されています。Tapeは無償のOxideに加え、有償オプションのStuder A800やAmpex ATR-102もラインナップ。一度にオン/オフできるなど操作性にも優れていますね」
このほか、MCU使用コントロール・サーフェスとの親和性についても紹介。ぜひ動画をご覧いただき、Lunaの音質やミュージシャン・フレンドリーな機能を実感してほしい。