ABLETON Live × SO-SO 〜ABLETON Liveで声を素材にトラック制作

ABLETON Live × SO-SO 〜ABLETON Liveで声を素材にトラック制作

サンレコYouTubeチャンネルの番組『サンレコ クリエイティブ・ウィーク 2023 Spring』では、「DAWでの曲作り、プロはどうしてる?」をテーマに、クリエイターの皆さんがどのように愛用DAWで曲作りしているのかをじっくり解説。ABLETON Liveを愛用するのは、日本を代表するヒューマン・ビートボクサー/プロデューサーのSO-SO。トラック制作からミックス、マスタリングまでをすべて自ら行っているということで、自身の楽曲「2023」を題材に、サウンド・メイクのテクニックやLive付属デバイスを駆使したミックス手法、仕上げのマスタリング工程まで解説してもらった。動画中盤では、SO-SOの声から楽器の音を作り出す手法を実演で紹介!

SO-SO「ABLETON Liveで声を素材にトラック制作」

SO-SO
ヒューマン・ビートボクサー/音楽プロデューサー。楽曲はすべてビートボックス・サウンドのみで制作。ルーパーやボーカル・エフェクターで自身の口から発する音を多重録音し、リアルタイムで音楽を構築する。Grand Beatbox Battle 2021では TAG LOOP部門で世界チャンピオンに輝いた。


 大学の友人から薦められてLiveを使いはじめたSO-SO。「ビートボックスで特にオーディオをたくさん扱うので、Liveは僕の求めているものがそろっている良いソフトだなと思ってそこから変わらずLiveを使い続けています」とLiveのオーディオの扱いやすさに魅力を感じていることを話す。

 2022年から元旦に楽曲を作るチャレンジをしているSO-SOは、今年の元旦に制作した「2023」を今回のセミナーの題材曲として用意。86trから成るプロジェクトは、ドラムやシンセや楽器のような上ネタ、FX、ボーカル&コーラスなどで構成され、すべてSO-SO自身の声で作られているという。

 そのサウンドは一体どのように作られているのか?という疑問を解決すべく、今回はリアルタイムで“収録した声が楽器の音色になるまで”を実演していただいた。SO-SOが作ったのはキック、クラップ、サブベースの3音色。Live付属デバイスのDrum BussやVocoder、Spectral Resonatorなどを駆使して数分間で仕上げていく様子は見事なので、ぜひ動画で確認してみてほしい。

 「サウンド・メイキングでは音で個性を出したいので、誰もやっていないやり方を探りつつ、いかに踊れるビートを作るかを意識して、いろいろな要素で曲に個性を出しています」

 そう話すとSO-SOは、上ネタの発音タイミングをグリッドからずらしてドラムを聴かせる、サンプルを逆再生して疾走感を出す、オーディオにオートメーションを書いてタイム・ストレッチをかけるなど、実践的なテクニックを披露した。

 続いてミックス、マスタリングの様子も紹介。「ミックスで大事にしているポイントは立体感」と話した上で、具体例としてメイン・ボーカルとコーラスをEQ EightのM/S処理で分ける手法を教えてくれたり、「海外のプロデューサーが作るダンス・ミュージックは本当に音が大きいので、DJで流すときに負けないように音圧を上げる必要がある」と海外でも活躍するSO-SOならではのマスタリング方法が明らかに。

 Liveの魅力を「見た目がかっこよく、直感的で時短にもなるし、アイディアをすぐ形にできるのがいい」と話すSO-SO。動画でその制作の一部始終をぜひご覧いただきたい。

製品情報

関連記事