ウィーン製AUSTRIAN AUDIOのコンデンサー・マイク2機種が発売

AUSTRIAN AUDIOOC818AUSTRIAN AUDIOOC18

エムアイセブンジャパンは、オーストリア・ウィーンのAUSTRIAN AUDIO製品取り扱いを開始。本日9月20日に、マルチパターンのOC818(オープン・プライス)と単一指向のOC18(オープン・プライス)という2種類のコンデンサー・マイクを発売する。

AUSTRIAN AUDIOは、AKG出身のエンジニア/スタッフが中心となり2017年に設立。拠点を置くウィーンでマイクを自社生産している。マルチパターン・モデルOC818に採用されるカプセルCKR12は、リム部にセラミックを使用しており、温度や湿度、経年変化への耐性を備えているという。また、カプセル自体が低反発ラバーのショックマウントを介してボディからフロートした状態となっており、ショックマウント無しでも衝撃を吸収する構造を採っている。単一指向性モデルのOC18には、同様の構造を持つシングル・ダイアフラムのCKR6カプセルを使用。これらのカプセルの採用によって特性誤差1dB以内に収められているため、どの個体を取ってもマッチングが取れているのが特徴で、イマーシブ収録用にも特性のそろったマイクが複数本用意できるという。さらに、最大入力音圧158dBという耐入力特性も大きなポイントだ。

CKR12CKR12

OC818は、リアにセカンド・アウトプットをミニXLR端子で用意。これを用いることで2枚のダイアフラムの出力を個別に得ることができる。そして、同社が提供するプラグインPolarDesigner(Mac/Windows、AAX/AU/VST対応)を用いることで、録音後に指向性をコントロール可能に。このPolarDesignerでは、周波数帯域を最大5つに分割し、帯域ごとに指向性をコントロールすることができる上、近接効果の調整なども行える。

PolarDesigner PolarDesigner

OC818のセカンド・アウトプットには、オプションのリモート・コントロール・ユニットOCR8を接続することも可能。OCR8はBluetoothでスマートフォン(iOS/Android)で接続することで、専用アプリPolarPilotから、指向性(255段階)とローカット(オフ+3段階)、PAD(オフ+2段階)を調整できる。PolarPilotでは、クリッピングの監視も行える上、設定の保存/呼び出しにも対応。OC818の本体では、双指向/単一指向/超指向/無指向に加え、PolarPilotで決めた特性(1種類)の切り替えが行える。

OCR8(左)とPolarPilot(右) OCR8(左)とPolarPilot(右)

【OC818 Studio Set】市場予想価格130,000円前後+税
マイク本体(1本)、専用キャリング・ケース、スパイダー・ショックマウント、マイク・クリップ・ホルダー、ウィンド・シールド、ミニXLRケーブル、製本版日本語マニュアル

【OC818 Studio Set Launch Edition】市場予想価格130,000円前後+税(数量限定)
マイク本体(1本)、専用キャリング・ケース、スパイダー・ショックマウント、マイク・クリップ・ホルダー、ウィンド・シールド、ミニXLRケーブル、製本版日本語マニュアル、ポップ・スクリーン、スペシャル・ブックレット

【OC18 Studio Set】市場予想価格90,000円前後+税
マイク本体(1本)、専用キャリング・ケース、スパイダー・ショックマウント、マイク・クリップ・ホルダー、ウィンド・シールド、製本版日本語マニュアル

【OC818 Live Set】市場予想価格240,000円前後+税
マイク本体(2本)、マイク・クリップ・ホルダー×2、ウィンド・シールド×2、ミニXLRケーブル×2、製本版日本語マニュアル

【OC18 Live Set】市場予想価格170,000円前後+税
マイク本体(2本)、マイク・クリップ・ホルダー×2、ウィンド・シールド×2、製本版日本語マニュアル

【OCR8】オープン・プライス:市場予想価格20,000円前後+税

ブランド・ページ
https://www.mi7.co.jp/austrian.audio

AUSTRIAN AUDIO
OC818
オープン・プライス
■カプセル:CKR12デュアル・セラミック ■指向性:マルチパターン(単一指向、超単一指向、無指向、双指向、プリセット) ■周波数特性:20Hz〜20kHz ■最大SPL:158dB ■インピーダンス:275Ω ■感度(全方向):13mV/Pa ■電圧:48V(<4mA) ■出力:XLR 2基

 

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