![](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/snrec/20220907/20220907030256.jpg)
Cubase/Nuendoといった音楽制作の主要DAWソフトを制作している独の老舗ソフトウェア・メーカーSTEINBERG。2005年にYAMAHA傘下となり、両者のシナジーによって大ヒット・オーディオI/O=UR22が生まれたのは皆さんもご存じの通りだ。
そんなSTEINBERGから、現在のシーンを見据えた意欲的な製品が登場。UR-RT4(6イン/4アウト)およびUR-RT2(4イン/2アウト)の2機種だ。
![▲上がUR-RT2、下がUR-RT4。堅牢なメタル・ボディで、前者が2.4kg、後者が1.7kgと重量感たっぷり。トランスが入っているので重くなるのは当然だ](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/snrec/20220907/20220907030307.jpg)
USB2.0接続で最高24ビット/192kHz対応、同社が誇るマイクプリ=D-PREをUR-RT4が4基、UR-RT2が2基搭載し、MIDI IN/OUT端子も付いている。
従来のURシリーズから刷新されたというDA部のクオリティもさることながら、注目はRUPERT NEVE DESIGNS(RND)がこのUR-RTシリーズのために製作したトランスが入っていることだ。「トランスといえばルパート・ニーヴ氏」というほどのパブリック・イメージがあるが、そのお膝元であるRNDのトランスがD-PREの後に入っており、スイッチ一つでON/OFF切り替えが可能。味わいあるサチュレーションを加えることができ、別途キャラクターの違うアウトボードを用意せずとも、録り音のバリエーションを増やしてくれる魅力的な機能が付いている。
![▲入力ルーティングを見ると、マイクプリ(HA)の後段にトランスのON/OFFがある](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/snrec/20220907/20220907030250.jpg)
![▲基盤内。手前の黒くてRマークが付いているのがRNDトランス](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/snrec/20220907/20220907030253.jpg)
![▲RNDトランスを抜き出したところ](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/snrec/20220907/20220907030305.jpg)
発売は5月を予定。
価格はオープン・プライスで、市場予想価格はUR-RT4が64,800円、UR-RT2が38,700円(共に税別)となっている。
![▲先ごろの内覧会でUR-RTシリーズのインストラクターを務めたMine-Chang氏。RNDトランスでの音質変化に手応えを感じていた様子](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/snrec/20220907/20220907030310.jpg)