初音ミク V3の詳細が発表、歌声データベースを強化しWin/Mac両対応に 9月26日発売

クリプトン・フューチャー・メディア初音ミク V3
本日、ソニー本社にて、先のヤマハVOCALOID3発表会でその発売が知らさせた「初音ミク V3」の機能詳細とメインビジュアルが発表された。初音ミクV3は「誰もを音楽クリエイターに」を開発方針とし、Macにも対応、オール・イン・ワン・パッケージとしてこれ1つで音楽制作が可能になった。
130809-miku-main ▲日本語版イラストはiXima、英語版はざいんが手がける

初音ミクの表現力も大幅に向上。歌声データベースは丹念に声の磨き込みをおこない、オリジナルの初音ミクの声(ORIGINAL)を筆頭に、音楽ジャンル別に歌声に特徴を持たせたSWEET、DARK、SOFT、SOLIDの計5種類の声を搭載。バンドルされているボーカルエディタのPiapro Studio(ピアプロスタジオ)ver.1.0により、より直感的にボーカルパートが制作できる。またボーカル以外の伴奏も本製品で作成可能となった。DAWのPreSonus Studio One Piapro Editionとソフト音源も搭載し、このパッケージを買うことですぐにボカロ楽曲の制作が始められるということだ。
そして待望のMac対応も実現。長らくユーザーからの希望があったが、ヤマハのVOCALOID APIがMacに対応したことで「光の速さで」(クリプトン伊藤博之社長談)今バージョンでも対応することとなった。Piapro StudioはボーカルエディタとDAW両方の機能を持ち、ボーカロイドを使っての楽曲制作が容易になった。コンピューター・ミュージックにおいてのボカロ導入を難しいものにしていた側面がクリアされたため、本格的な機能を持ちながら初心者の利用にも適したパッケージとなっている。
UIもクリプトンらしさにあふれており、編集画面にイラストを透過で埋め込めたり、ライブラリに対応したキャラクターのアイコン画像が表示されたりなど、クリエイターが制作作業を楽しみ、没頭できるような工夫が施されている。130809-miku-gamen-2

▲Piapro Studioの画面 ▲Piapro Studioの画面
今回は初音ミクV3とV3英語バンドルの2種類を発売。V3は9月26日発売、価格はオープンだがクリプトンのショップで税込16,800円、V3バンドルは日本語プラス英語の音声ライブラリが含まれ、その他の仕様はV3同様。発売はV3と同日、価格は21,000円だ。
またV3パッケージの発売に先行して、V3 ENGLISHの音声ライブラリーが8月31日よりダウンロード限定で販売される。価格は149ドル。
▲英語版の初音ミクは大人の雰囲気 ▲英語版の初音ミクは大人の雰囲気
発表会では同時に、ソニーより携帯電話「Xperia」の初音ミク・モデルとなる「Xperia feat. HATSUNE MIKU」の9月下旬発売と、連動アルバムCD『MikXperience e.p.』の8月28日リリースも発表された。『MikXperience e.p.』はlivetuneをはじめtilt-six、きくおなどのクリエイターが参加している。現在公開中のXperia feat. HATSUNE MIKUの120秒スペシャルムービーでは本アルバム収録曲であるtilt-sixの「overwriter」が聴ける。
130809-miku-mobile ▲Xperia feat. HATSUNE MIKU(左)、MikXperience e.p.(右)
クリプトン・フューチャー・メディア
初音ミク V3
日本語版:16,800円/英語バンドル版:21,000円/英語版音声ライブラリー:149ドル