クリプトン・フューチャー・メディア初音ミク V3

本日、ソニー本社にて、先のヤマハVOCALOID3発表会でその発売が知らさせた「初音ミク V3」の機能詳細とメインビジュアルが発表された。初音ミクV3は「誰もを音楽クリエイターに」を開発方針とし、Macにも対応、オール・イン・ワン・パッケージとしてこれ1つで音楽制作が可能になった。

初音ミクの表現力も大幅に向上。歌声データベースは丹念に声の磨き込みをおこない、オリジナルの初音ミクの声(ORIGINAL)を筆頭に、音楽ジャンル別に歌声に特徴を持たせたSWEET、DARK、SOFT、SOLIDの計5種類の声を搭載。バンドルされているボーカルエディタのPiapro Studio(ピアプロスタジオ)ver.1.0により、より直感的にボーカルパートが制作できる。またボーカル以外の伴奏も本製品で作成可能となった。DAWのPreSonus Studio One Piapro Editionとソフト音源も搭載し、このパッケージを買うことですぐにボカロ楽曲の制作が始められるということだ。
そして待望のMac対応も実現。長らくユーザーからの希望があったが、ヤマハのVOCALOID APIがMacに対応したことで「光の速さで」(クリプトン伊藤博之社長談)今バージョンでも対応することとなった。Piapro StudioはボーカルエディタとDAW両方の機能を持ち、ボーカロイドを使っての楽曲制作が容易になった。コンピューター・ミュージックにおいてのボカロ導入を難しいものにしていた側面がクリアされたため、本格的な機能を持ちながら初心者の利用にも適したパッケージとなっている。
UIもクリプトンらしさにあふれており、編集画面にイラストを透過で埋め込めたり、ライブラリに対応したキャラクターのアイコン画像が表示されたりなど、クリエイターが制作作業を楽しみ、没頭できるような工夫が施されている。

またV3パッケージの発売に先行して、V3 ENGLISHの音声ライブラリーが8月31日よりダウンロード限定で販売される。価格は149ドル。


クリプトン・フューチャー・メディア
初音ミク V3
日本語版:16,800円/英語バンドル版:21,000円/英語版音声ライブラリー:149ドル