「SV-1 Black」はフォーマルでシックなブラック・ボディを持つモデルで、73鍵と88鍵が用意されている。発売は2012年3月中旬予定。
「SV-1 Reverse Key」は大胆な赤いボディに白黒反転鍵盤を配したモデル。こちらも同じく73鍵と88鍵が用意されており、各500台の限定生産となる。発売は2012年4月中旬予定。
全モデルに共通する特徴は次のとおりだ。
SV-1 Black/SV-1 Reverse Keyの主な特徴
ステージでキラリと光る、特徴的なデザインのステージ・ピアノ
どこか懐かしさを感じさせるレトロ&モダンなフォルム。73鍵モデルでは、ピアノ・フィーリングの鍵盤を搭載していながらも、コンパクトなボディ・サイズを実現。ポータブル・ステージ・ピアノとして最適。
36音色の定番ビンテージ系キーボード・サウンドを響きまで豊かに再現。
往年のエレクトリック・ピアノやエレクトリック・クラビコードをはじめ、最高峰のグランド・ピアノ、コンボ・オルガン、ストリングス、シンセ・サウンドなど、512MBもの大容量PCMを厳選した36種類の定番キーボード・サウンドへ贅沢に使用。
特に、エレクトリック・ピアノでは、打鍵の強弱による音色の変化を最大7段階に分けて収録しており、ダイナミック・レンジの広い表現力の優れたエレピ・サウンドを実現している。
また、アコースティック・ピアノ音色では、独特のメカニカル音まで含めて丁寧にサンプリングした最高峰の2つのコンサート・グランド・ピアノを収録。このように、アコースティック楽器特有のハンマー音やダンパーの共鳴のような音までを「RXノイズ」として再現し、リアルなサウンドを実現するコルグ独自のReal eXperience(リアル・エクスペリエンス)テクノロジーにより、微妙なニュアンスまで表現するサウンドで演奏できる。
これら36音色は、それぞれがクラシカルなサウンドから、それぞれの時代のエポック・メイキングでユニークなサウンドまでカバーしており、パネル上のノブとスイッチを直感的に操作するだけで、これらの即戦力サウンドをすぐに演奏することができる。
繊細なニュアンスも表現するRH3鍵盤を採用。
73鍵、88鍵ともにリアル・ウェイテッド・ハンマー・アクション3(RH3)鍵盤を採用。グランド・ピアノと同様、低音部では重く、高音部では軽くなるように4段階に重さを分けた鍵盤で、指先の繊細なニュアンスまでも見事に表現し、リアルな弾き心地を楽しむことができる。
定番ビンテージ・サウンドに不可欠な6系統のエフェクト、コルグ独自の真空管回路「Valve Reactor」を採用。
次の6系統のエフェクト(シグナル・プロセッシング)を採用。
- イコライザー
- トレモロ、ワウなどのプリ・エフェクト
- クラシック・アンプやキャビネットをモデリングしたアンプ・モデリング
- コーラス、フェイザー、フランジャーなどのモジュレーション系エフェクト
- リバーブ/ディレイなどの空間系エフェクト
- リミッターなどのトータル・エフェクト
内蔵36音色はこれらエフェクトも含めてプログラムされており、名曲で使われた音色をパーフェクトに再現。もちろん、エフェクトはパネル上のノブとスイッチのON/OFFだけで自由にエディットや組み合わせができる。
また本体パネル上には真空管を搭載しており、アンプ・モデリングでは実際のフル・チューブ・アンプと同じ回路構造をもつコルグ独自の真空管回路「Valve Reactor」により、真空管ならではの暖かみのあるビンテージ・サウンドを生み出す。
ステージ演奏に最適な、直感的操作を可能にするインターフェイス。
ステージでのパフォーマンスをスムーズにするとてもシンプルなインターフェイスを採用。プログラムやエフェクトは、パネル上にあるLED指標付きロータリー・エンコーダー・タイプのノブとスイッチを操作するだけで、簡単に好みのサウンドに調整できる。
加えて、「フェイバリット」として、お気に入りの音色を自照式スイッチに8個まで順番に登録可能なので、ライブ用セッティングを保存し、すぐに呼び出すことが可能。
さらに、パネル上の各スイッチで、タップ・テンポによるディレイ・タイムの設定、各エフェクトのオン・オフ、ロータリー・スピーカーの回転スピード(ファスト/スロー)の切り替えなど、ライブ・パフォーマンスには欠かせない便利な機能をすぐに操作できる。
8種の音律を内蔵。
それぞれのサウンドをより心地よく演奏するために、平均律をはじめ、グランド・ピアノ・ストレッチ、エレクトリック・ピアノ・ストレッチ、デチューンドなど、音色に合わせて8種の音律のなかから選択できる。
ステージでのスムーズなセッティングが可能な接続端子、充実したペダル機能。
XLR端子、フォーン端子などのステージでの使用頻度の高いオーディオ出力端子をはじめ、オーディオ入力端子、MIDI IN/OUT端子、USB-MIDI(Type B)端子、ダンパー・ペダル端子(付属ダンパー・ペダルDS-2H専用)、そして2つのペダル端子を搭載。
ダンパー・ペダルはハーフ・ペダルに対応し、ペダル1端子はロータリー・エフェクトの回転スピード(ファスト/スロー)切り替えなどに、ペダル2端子はワウ・ペダルなどに使用でき、これらペダル機能を使用することで、キーボード・サウンドをより効果的に演奏できる。
USB接続ですぐに使用可能なエディター・ソフトウェア「SV-1 Editor」を付属。
付属の「SV-1 Editor」を使用すれば、手持ちのコンピューター上での音色エディットが、より詳細にかつスムーズに行える。もちろん、エディターで調整した独自のサウンド、アンプ設定、およびエフェクト・モデル設定は、プリセット・サウンドやフェイバリット・サウンドとしてSV-1本体上 に呼び出すこともできる。また、コンピューター上にもこれらのセッティングを保存できるので、データの出し入れや並べ替え、受け渡しなども簡単に行える。