まず「SynthStation」は、AKAI professionalが今年リリースしたiPhone/iPod touch用の音楽制作アプリケーションだ。メロディ、コード、ベースラインを素早く生成し、編集するためのパワフルなシンセサイザーを3基搭載。同社の最新鋭機である「MINIAK」をベースに設計されており、自由で多彩な音作りができるアプリとなっている。App Storeでは現在バージョン1.21が発売中だ。
一方、今回登場した「SynthStation25」はMIDIキーボード。ベロシティ対応の25鍵(2オクターブ)キーボードのほか、ピッチベンド・ホイール、モジュレーション・ホイール、RCA端子ステレオメイン出力、ヘッドフォン端子、iPhone/iPod touch用のドックを装備している。そしてこのドックに、「SynthStation」をインストールしたiPhone/iPod touchを装着することで、プレイアビリティに優れた本格的なシンセ・ワークステーションが出来上がるというわけだ。
もちろん「SynthStation」はアプリ単体での使用も可能だが、「SynthStation25」と組み合わせたときに、さらなるポテンシャルを発揮し、誰でも簡単にプレイできる操作性と、プロの使用にも耐えうるパワフルな機能が得られるようになっている。
「SynthStation25」の価格はオープンプライスで、市場予想価格は12,600円前後。発売は2010年10月29日(金)。「SynthStation25」には「SynthStation」は付属していないので、ユーザーは別途App Storeで「SynthStation」(1,200円)を購入する必要がある。
なお、2010年10月9日(土)と10日(日)に東京・西新宿の芸能花伝舎で開催されるSynthesizer Festa 2010に「SynthStation25」が展示される予定なので、興味のある人は足を運んでみよう。
SynthStation25の主な機能
- iPhone / iPod touch用ドック搭載、25鍵キーボード・コントローラ
- ベロシティ対応シンセ・アクション・ミニ・キーボードを採用
- ピッチベンドホイール、モジュレーションホイールを装備
- RCA端子メインアウトプット、ヘッドフォン端子を装備
- USB接続により、iPhone / iPod touchをドッキングしていない状態でもUSB-MIDIコントローラとして使用可能
SynthStation(iPhoneアプリ)
- バーチャル・アナログ・シンセサイザ 3パート(3VCO、VCF、VCA、LFO)
- ドラムキット(9パッド)
- シーケンサ(ソングモード)
- エフェクタ搭載(Phaser / Flanger / Chorus / Delay)
- X/Yパッド