Prophet'08のモノフォニック版「Mopho」のキーボード・モデルが登場

Mopho Keyboard(モフォ・キーボード) は、コンパクトで低価格ながらパワフルなアナログ・モノフォニック・シンセサイザーであるMophoの、32鍵セミウェイテッド・キーボード・モデルだ。同社のProphet'08のシングルボイスアーキテクチャをベースとしているが、 Mopho Keyboardでは「モノフォニックシンセ」としての機能・サウンドに昇華させるため、新たな機能が追加されている。

まずアナログオシレーターにはサブオシレーターが2基追加され、ベースの低音の補強やリードに厚みを与える。さらにオーディオ入力が追加され、外部オーディオ信号をMopho Keyboardのアナログフィルター等で加工できる上、内部フィードバックとして使用することによりフィルターなどでは得られない独特な音色変化を生み出す。

また、シーケンサー機能にはポルタメント効果を得ることができるSlew機能が追加され、16ステップ・シーケンサー×4、エンベロープ×3、LFO×4 など22種類のソースで48種類のパラメーターを変調するバリエーション豊富なモジュレーション・ルーティンにより、複雑でトリッキーなサウンドを作り出すことも可能。

フロント・パネル上には、ほぼ全てのサウンドパラメーターを素早くコントロールできる多数のノブやスイッチが整然とレイアウトされており、Mophoに比べて飛躍的な操作性の向上を実現。また、無償のフリーエディターソフトウェアが用意されており、コンピュータベースでのエディットも容易(MacOS/Windows対応)。ボイスの構成はシンプルに見えるが、多彩で柔軟なモジュレーション・ルーティンや外部オーディオ入力により、モジュラーシンセにも迫る複雑な音づくりも可能。

なお、Mopho(テーブルトップ・モデル)との違いは次のとおり。

  • 32鍵のセミウェイテッド・キーボード(ベロシティとアフタータッチに対応)を搭載
  • USB対応(MIDI情報の送受信に対応)
  • マニュアル操作のみだったフィードバック・ゲインがプログラマブル化
  • アルペジエーター・モードの増加(キーボード・モデル15種類/テーブルトップ・モデル4種類)
  • シーケンスのステップ単位でのポルタメント設定が可能
  • Mopho(テーブルトップ&キーボード)やTetra、Prophet'08シリーズとポリチェイン接続が可能

発売は2010年6月1日。価格はオープン・プライス。

Mopho Keyboard製品情報