パーカッションの2枚の「膜」の振動をモデリングした音源

JOMOXM.Brane 11
独JOMOX社のパーカッション・シンセサイザー、「M.Brane 11」が、5月8日に国内で発売された。

M.Brane 11は、完全アナログ回路によるメンブレイン・モデリングを実現したパーカッション音源だ。

「メンブレイン」とは「膜」の意味。ドラムのヘッドや太鼓の皮など、パーカッションには2枚の膜があるが、M.Brane 11はこれらの振動をモデリングするために、2基のウィーンブリッジ・オシレーターを搭載している。

またM.Brane11の100のプリセットには、その特徴をフルに使って制作された多種多様なパーカッションのサウンドが保存されており、その音作りのパラメーターとして、ホワイトノイズと65535種類のメタルノイズを出力するノイズジェネレーター、専用のエンベロープジェネレーター、8種類の波形を持つLFOなどが用意されている。

加えて、上下ボタンでパラメーターを選択し、エンコーダーとポット(アナログ・ボリューム)を併用するという、直感的な操作を実現。作成したサウンドは110個まで保存可能。サウンドのトリガーは、フロントパネルのPlayボタン、MIDIノート、外部のオーディオ信号や、ドラムパッドのピエゾ・ピックアップなどのアナログ信号などに対応し、DJのパフォーマンスやエレドラの音源など、様々なアプリケーションに対応する。

価格はオープン・プライス。


M.Brane 11製品情報



JOMOX
M.Brane 11
オープン・プライス
●最大同時発音数:1音●音源方式:完全アナログ●メモリー:110(10ユーザーRAM、100フラッシュメモリー)●エンベロープ・ジェネレーター:アナログ x 2基(メンブレイン、ノイズ)●ノイズ:ホワイトノイズ、メタルノイズ(65535種類のノイズパターン)●ゲートタイム:0.5ms〜10ms●LFO:8波形(サイン波、三角波、ノコギリ波、パルス波でそれぞれ正相と逆相)●ディスプレイ:7セグメントLED●MIDI端子:IN、OUT●出力端子:オーディオ(フォーン)x 1●出力レベル:約0dBu●入力端子:アナログ信号によるトリガー(フォーン)x 1●電源:ACアダプター(DC9V)●重量:約0.5kg●外形寸法:145 (W) x 155 (H) x 35 (D)●原産国:ドイツ