金属的な響きを特色としたシネマティック音源。収録総容量は約1.2GBで、調理器具、シャベル、金属板などをたたいて収録した音、ワン・ショットもの、リズム・ループ系、シンセ&パッド系、ノイズ系など、シンプルな音から大胆に加工された変態チックな音まで多数収録しています。形式はNATIVE INSTRUMENTS KontaktとWAVから選ぶことができます。
今回はその中から、リズム・ループ系音色、“Desiged-Rhythms”の各プリセットを、Kontaktで読み込んでみたのですが、HEAVYOCITY EvolveやDamage、8DIO Hybrid Rhythmsなどと系統は似ていながら、全体的により金属音な響きに特化した音作りという印象。重厚なオケ曲などにリズム隊を追加する際、ハイハット系の高音が、ドラム単体だけだと埋もれがちになり、全体的にか細く聴こえることが多いのですが、プリセットの“Epic Metals”をリズム隊に追加したら、不足した高音感を簡単に追加することができました。また、ベーシックなドラムにエッジが立ったインパクトあるリズムを足したい場合には“Glitched”などのエフェクティブなループが非常に重宝されるでしょう。
ブルーを基調にした美しいUIは直感的に操作しやすく、音作りは、FILTERやSATURATE、EQのほか、DELAYやREVERBなど基本的なエフェクトから、DISTORT、SCREAM、Lo-Fiまで多数あり楽しいです。シンプルながら凝った作りこみが可能。そのままの音色を使うよりも、楽曲のここぞ！というポイントで効果的にエフェクトを使うと面白いブレイクやフィルが作れました。もちろんオートメーションにも対応しているので、ツマミをグリグリしながら楽曲をより個性的に、表情豊かにすることができます。さぁ、これを使って、変形するロボットがガンガン戦うハリウッド映画のような音楽を作ってみてほしい！
