“U2やコールドプレイに代表されるようなギター・サウンド”と言われると頭に思い浮かぶ音がありませんか？ 今回紹介する『AMPLIFIED』は、そういったアーティストたちのような、コンテンポラリーな奥行き感のあるギター・サウンドを中心としたサンプル・ライブラリーです。収録フォーマットはWAV、REX2、Apple loops。総容量は約3.21GBとなっております。ギタリスト／アレンジャーとしての観点で今回サンプルをチェックさせていただきましたが“そう来ますか”とニヤリとさせられるものが多く、収録サウンドのクオリティは当然としても、全体のボイシング含めてセンスを感じます。多数収録されているサウンドについても、クリアでハイファイなイメージというよりは、アナログ的なサチュレーション感があるものが多いので、楽曲に艶やかな印象を与えてくれるでしょう。昨今よく聴かれる“シマー系”のリバーブ・サウンドとディレイの組み合わせも収録されているのはさすがですね。イナタイ感じが今っぽい、ビブラートなどの揺れもの系とディレイの組み合わせは要所要所でかなりフックになってくれるのではないでしょうか。収録は、12種類のコンストラクション・キットとなっていて、１キットごと3トラック（Ambient/Delayed/Rhythm）の構成で、イントロやブリッジなどの展開があります。“1番のブリッジはDelayedのトラックだけで、2番からはバンド・インしてAmbientとRhythmのトラックを足そう”というような制作が本当に簡単に行えるのも素晴らしいですね。ちなみにAmbient/Delayed/Rhythmは同じプレイのエフェクト違いではなく、各々違うプレイ＋エフェクトを収録。また、それぞれにつき75種類ものオーディオが収録されているので計225種類です！ アレンジのネタに困ることはないでしょう。現代的なギター・サウンドを自身の楽曲に加えたい方にお薦めします。
