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MODEAUDIO LUMINOUS レビュー:ストリングスの質感を主題にしたパッド音源集

MODEAUDIO LUMINOUS レビュー:ストリングスの質感を主題にしたパッド音源集

 MODEAUDIOがリリースしたサンプル・パック 『LUMINOUS』は、大編成のストリングスの質感をフィーチャーしたポリフォニックなパッド音源集です。ほとんどのモチーフが、コードやボイシング違いの複数のファイルで構成されています。音のテイストはクラシカルな流麗さを感じさせつつ、シネマティック、アンビエントといった方向性に開かれた高感度なものです。

 魅力的な特徴の一つは、ストリングスのテクスチャーとボイシングの絶妙さ。構成音の音質、和声、バランスが吟味された立体的でスタイリッシュなサンプルがそろっています。音域の広さも魅力で、つややかな高域はもちろん、中域や中低域まで含まれるサンプルが豊富なので、補助的なパーツではなく、曲の中核的なモチーフとして使用可能です。トラック数が少ないビート重視の音楽でも効力を発揮するでしょう。試しに、なめらかなチェロの中低域と、かすかなホワイト・ノイズがブレンドされた中高域のエアー感が見事なサンプルを使って、ダウンテンポのトラックを制作。アンサンブルのニュアンスをたっぷりと聴かせるためコードは展開させず、同一サンプルを8小節ループで回すことで、ゆったりとしたタイム感が得られました。

 視覚や情感を喚起させるようなアトモスフェリックな音質とコード感は劇伴制作にも有効でしょう。実際、ファンタジックな情景やミステリアスな心理描写など、非日常的なシーンの演出にマッチしそうな素材が多数含まれています。洗練されたテクスチャーと世界観に作り手がインスパイアされる、良質なサンプル・パックです。

 

掛川陽介

掛川陽介
【Profile】DJ Synthesizer名義も含めたソロや、バンドLanguageのメンバーとしての活動のほか、音楽制作デュオ・ユニットtomisiroで、映画、ドラマ、広告などの映像音楽を手掛ける。近年はテープ・レコーダー、フィールド・レコーダー、ペダル・エフェクターなどを使ったローテク、ローファイな手法で作品作りをすることが多い。2022年4月、オランダのアンビエント・レーベル Shimmering Moods RecordsからYosuke Kakegawa名義初のアルバム“Remnant”を発表。同年10月、同じくオランダのSlow Tone Collagesレーベルより長尺のアンビエント作品“Inertia and Motion”をリリースした。

 

MODEAUDIO
LUMINOUS

3,003円

(2022年10月4日現在。為替レートによる価格の変動あり)

MODEAUDIO LUMINOUS

▪メディア:ダウンロード販売 ▪容量:約1.24GB ▪データ・フォーマット:ACID、Refill、WAV

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