Loopmasters DAVE ANTHONY - AFRO HOUSE レビュー:多彩なパーカッションを備えたアフロハウス向け音源

Loopmasters DAVE ANTHONY - AFRO HOUSE レビュー:多彩なパーカッションを備えたアフロハウス向け音源

 UKのベテランDJ/プロデューサー、デイヴ・アンソニー。『DAVE ANTHONY - AFRO HOUSE』は、インディー、メジャーともに経験豊富な彼によって制作されたサンプルライブラリーだ。アフロハウスに特化しておりWAVとMIDIを収録。Loopcloudにも対応している。

 “アフロハウス向け”とうたっているだけあり、シェイカー、ジャンベ、コンガ、ウッドブロックなど、多彩なパーカッションループが136種類も収録されている。リズムマシンでは得られないようなオーガニックさや、揺らぎのある音色がたっぷり。中でもアマピアノに欠かせないシェイカーの種類が多いのは、特筆すべき点だろう。テンポは120BPM前後に絞られているので、サンプル同士を組み合わせることも容易だ。

 シンセのループはディープな音色のマイナーコードがメインで、近年のアフロハウスのムーブメントに沿ったアルペジオや、ドローンパッドも豊富に収録する。ベースのワンショットは厚みのあるアナログなサウンドで、重心が低いサブベースまでも用意。また、ドラムループのスネアの跳ね具合や、ハイハットのざらつき具合も素晴らしい。主にベースやコード系のループはMIDIとしても収録されていて、シンセやピアノの自然なベロシティタッチは、ハウスミュージックの奥深いミニマルなグルーブ作りに欠かせないと感じた。今回このサンプルライブラリーから新たなアイディアやクリエイティビティへの刺激をもらい、コードの手癖感から脱却するヒントを得ることができた。

 

Kei (Dazzle Drums)

Kei (Dazzle Drums)
【Profile】Dazzle Drumsは、NagiとKeiの2人組ユニット。1990年代からDJ活動を開始。ハウスミュージックとダンスクラシックスを軸に、幅広い選曲で新譜を織り交ぜプレイする。2005年より現在まで、数多くの海外レーベルからリリースを重ね、国内外の幅広いDJがプレイ。現在レーベルGreen Parrot Recording/Yellow Parrot Recordingを主宰。2016年より定期的に海外にも公演し、2023年7月は6都市11カ所のUK、EUツアー、またソウルで公演。レギュラーパーティは、Block Party、Music Of Many Colours、松浦俊夫とのBridge SHINJUKU。2023年から毎月第二日曜日午後 0 ZeroにてPrismaを始動。 

 

 

 

Loopmasters
DAVE ANTHONY - AFRO HOUSE

6,611円

(為替レートによる価格の変動あり)

Loopmasters DAVE ANTHONY - AFRO HOUSE

▪メディア:ダウンロード販売 ▪容量:約1.35GB ▪データ・フォーマット:WAV、MIDI

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