HY2ROGEN MODERN SLAP HOUSE レビュー:スラップ・ハウスにフォーカスした旬なサウンドを収録

HY2ROGEN MODERN SLAP HOUSE レビュー:スラップ・ハウスにフォーカスした旬なサウンドを収録

 ダンス・ミュージック・シーンの流れに合った、旬なサウンドを提供し続けるHY2ROGENから、『MODERN SLAP HOUSE』が発売された。近年のEDMの中で最も耳にするようになったジャンルと言っても過言ではない“スラップ・ハウス”にフォーカスしたサンプル・パックだ。

 内容は、NATIVE INSTRUMENTS Kontaktなどのサンプラー用のパッチ、XFER RECORDS Serumのシンセ・プリセット、MIDI、WAVファイルで構成されており、ベースやシンセ、ドラムなどのループやワンショットが収録されている。

 第一印象は、とにかく音が太いということ。特にベースは音がしっかりとしているので即戦力として使えそうだ。さらには、High、Mid、Lowという音域別のプリセットを収録。Highにはパーカッションやスラップ・ベースの質感を持つサウンドが、Midにはメインのベースとなるような印象的な質感のさまざまな音色が収録されている。ミッドやサブに別の音を使い、別の処理を行う僕にとって、音域ごとの選択肢が用意されているという点は、とても使いやすいと感じた。

 ドラムについてもシンプルかつ音がクリアで使いやすいものが多い。試しに組んだビートの上にアタック感を持つミッド・ベース、太いサブベースを添えると、簡単にはやりのスラップ・ハウスのドロップができてしまった。

 このサンプル・パックは、スラップ・ハウスだけでなくテック・ハウスやエレクトロ・ハウスなどにも向くだろう。今旬のハウス・トラックにはもってこいだと感じた。

 

HiRAPARK

HiRAPARK
【Profile】DJ/音楽プロデューサー/リミキサー。“HiRAPARK”として音楽活動を開始した2016年には、オランダ発祥の“世界一美しいフェス“と称される“Sensation”のテーマ・ソング「Neon Lights」をSpinnin’ Records傘下のID&Tからリリース。またDJとしても、ULTRAをはじめ数々の世界最大級の音楽フェスティバルへの出演を果たしている。2021年には、東京を拠点に新しく立ち上げられた音楽クリエイティブカンパニーMNNFの立ち上げに参画。同レーベルからの1stシングルとして、ジャスティン・ティンバーレイクのレーベルに所属するIvory Layneをフィーチャーした「I Am The Power feat. Ivory Layne」を発表。数多くの国内外Spotifyプレイリストに選出されるなどの注目を集めた。

 

HY2ROGEN
MODERN SLAP HOUSE

3,036円

(為替レートによる価格の変動あり)

HY2ROGEN MODERN SLAP HOUSE

▪メディア:ダウンロード販売 ▪容量:約738MB ▪データ・フォーマット:EXS24、Kontakt、Halion、Serum、WAV、MIDI

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