BLIND AUDIOから、アシッド・ハウスやテクノ、サイトランスに適したサンプル・パック『PSYCHEDELIC ACID TECHNO』が発売されました。ROLAND TB-303を始め、ドラム、ベース、シンセなどのループ、ワンショットが、合計約250ファイル収録されています。
まずはドラムについて。キックはしっかりと重みを感じられる帯域まで鳴っていて、手をかけずににそのまま使える印象。パーカッション・ループは音が短めでキレがあり、良い意味で主張が少なく“使える”ものが多いです。トラックを作るときに、まずじっくりとキックの音色から作っていくのも楽しいですが、これらは並べるだけですぐに上モノの制作に入れるので、初期衝動を素早く形にする助けになるでしょう。
続いてはTB-303やベース、シンセなどのループについて。いずれもコード・チェンジの少ないフレーズなので、テクノなどの曲に多いマイナー・コードのトラックに加えるのであれば、キーを合わせるだけで瞬時になじみます。試しに手元の作りかけの曲のブレイク部分にシンセ・ループを追加してみたところ、“何かが足りない”と感じていたものが解消され、曲が一気に完成に近付きました。
トラックの軸になる音としても使えますし、既存のトラックへ追加する際にも主張しすぎずに曲全体を一段階レベルアップさせてくれる有用なサンプル・パックだと感じました。制作においてマンネリを感じている方は、ぜひ導入を検討してみてはいかがでしょうか。
Mitaka Sound
【Profile】東京を拠点に、アシッド・ハウスから同人誌まで、幅広くいろいろ作っている2人組ユニット。テクノと工場やジャンクションなどのドボク映像を融合した『テクノスケープライブ』で人気を博する。オーストラリアのレーベルAcidWorxからリリースされたトラックは、エレクトロニック・ミュージック界の重鎮Josh Winkのチャート入りを果たしたり、元Underworldのメンバーとしても知られる、Darren Emersonにプレイされたりするなど、国内外問わず好評を得ている。
BLIND AUDIO
PSYCHEDELIC ACID TECHNO
2,442円
（為替レートによる価格の変動あり）
▪メディア：ダウンロード販売 ▪容量：約493MB ▪データ・フォーマット：WAV
