第3限 録音の基礎&エレキギター録音〜その1

[サウンド&レコーディング・マガジン 2011年3月号連動]
"ビギナーでも手に入れやすい安価なマイクだけを武器に、いかに質の高い録音を実現するか"......これをマイキング/レコーディングの実演を通して追求していく本誌連載。試行錯誤や新発見も含め、実作業のプロセスを見せていきます。 第3回は、あらゆる楽器録りの基礎"録音レベルの合わせ方"に始まり、後半ではエレキギターの録音にトライしました。 楽器に対して極めて近い距離にマイクを設置する、オンマイクという方法で実践した今回のレコーディング。 基本的なセッティングはもちろんのこと、少しマイクを動かしてみたりと試行錯誤を重ねた果てに、意外な結果が......!  それでは、実際に聴いていくとしましょう!!

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  • マイク/SHURE SM57、RODE NT-1A
  • ミキサー/MACKIE. 1202-VLZPro(ヘッド・アンプをマイクプリとして使用)
  • DAW/AVID Pro Tools(レコーダーとして使用)
  • ギター/FENDER Stratocaster
  • ギター・アンプ/FENDER Princeton

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A:センター・キャップの縁を狙う位置にアンプから5〜10cm離してマイクを設置

  • A-1:クリーン・トーン SM57
  • A-2:クリーン・トーン NT1-A
  • A-3:ひずみサウンド [クランチ] SM57
  • A-4:ひずみサウンド [クランチ] NT1-A
  • A-5:ひずみサウンド [ディストーション] SM57
  • A-6:ひずみサウンド [ディストーション] NT1-A

 

B:スピーカー・コーンのエッジを狙う位置にアンプから5〜10cm離してマイクを設置

  • B-1:クリーン・トーン SM57
  • B-2:クリーン・トーン NT1-A
  • B-3:ひずみサウンド [クランチ] SM57
  • B-4:ひずみサウンド [クランチ] NT1-A
  • B-5:ひずみサウンド [ディストーション] SM57
  • B-6:ひずみサウンド [ディストーション] NT1-A

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高畠俊太郎

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1990年代初頭、ロック・バンドPOINTERのボーカリスト/ギタリスト/ソングライターとしてキャリアを開始。国内シューゲイザー/オルタナティブ・ロック創世記の一翼を担うとともに、ULTRA POPやAUTO PILOTなど、さまざまなバンドでの活動を展開してきた。2010年末発表の2ndソロ・アルバムでは、ギターのハーモニーが心地良いトラックに伸びやかな歌声を乗せた、UKロック・カラーの作風を提示。"大人の青春ロック"といった風合いの、渋みと甘酸っぱさを共存させた音を体験できる。カンガルー・ポーによるエンジニアリングにも要注目。
http://shuntaro-takabatake.com/
Transfer in flowing lights

 

Sound & Recording Magazine (サウンド アンド レコーディング マガジン) 2011年 03月号 (CD-ROM付き) 雑誌