

発売されたばかりのプラグインですが、これまでいろいろなメーカーのテープ・プラグインを試してきた中で一番良いなと思いました。僕自身テープのレコーディングを経験してきた中で、テープで録ったときのマジックを感覚的に覚えているんですけど、Tapeはほかのプラグインにはなかった、マジックが感じられたんです。
Tapeは3つのテープ・マシンをエミュレーションしていて、音の印象としては、Aが一番レンジが広くて、Bが真ん中くらい、Cが暗めなイメージです。この3つのマシンを瞬時に切り替えられるのはすごく良いですね。また、クロストーク機能も搭載されているので、ピアノなどの複雑なハーモニーを持つ楽器に使うと面白い効果を得られます。あと、HIGH FREQ TRIMはトリッキーなノブで、テープ・スピードを落としてサウンドが暗くなってしまうのを補正することができるんです。それからテープのゆるみをシミュレーションしたSPEED STABILITYは、ソフト・シンセなどでちょっと機械っぽいなと思ったら、これでピッチを揺らがせることができ、アナログの質感を加えられるんです。CPUの負担も少なく、快適に使うことができるので、発売されてからすぐに活躍しています。
製品ページ→https://www.mi7.co.jp/products/softube/tape/

3種類のEQがパックされたものですが、それぞれをよく使っています。まずFocusing Equalizerは、エフェクターのリターンに挿しています。例えばボーカルにディレイをかけて、そのディレイ成分だけしっかり聴かせたい場合に、周波数をピンポイントで突くことができ、さらにサチュレーションのノブがあるので、存在感を出すことができるんです。Passive Equalizerは、PULTECに近い印象を持っていて、ローが丸くて太いので、キックやベースによく使っています。あとは10kHz辺りのハイエンドを伸ばすために、ボーカルにもかけます。さらにミッドレンジがまろやかで、特に700Hzが欲しいときは、必ずPassive Equalizerを使っていますね。全プラグインの中で、このPassive Equalizerの700Hzが一番好きです。キーボードやギターによく合います。Active Equalizerは周波数のレンジがあらかじめ決まっていて、音を聴いて感覚的に設定していくのが好きです。Qもピンポイントで決まっているので、これはいろんな楽器、シチュエーションに合わせて活用していますね。
SOFTUBEのEQは、これにしかない質感があるんです。最近では宮野守さんの新曲などで活躍しました。
製品ページ→https://www.mi7.co.jp/products/softube/pap/
Profile
グレゴリ・ジェルメン
Profile:フランス生まれ、パリ育ち。20歳から来日し、音楽専門学校へ入学。卒業後、スタジオ・グリーンバードでアシスタントとしてさまざまな作品に参加する。2011年からDigz, Inc. Groupに入社。スタジオ専属エンジニアとして活躍中。
期間限定で3製品のスペシャル・セールを実施中!
10月31日までの期間限定で、SOFTUBEプラグイン3製品のスペシャル・セールを実施中。トラックの切り替え、EQ、コンプレッサー、ゲートなどの制御が素速く行える次世代のハードウェアConsole 1のオプションSSL XL9000KおよびBritish Class A、万能なリミッター/エキスパンダーValley People Dyna-miteの3製品が最大25%オフのスペシャル・プライスで入手可能。詳細はmi7.co.jp/softube
