
ソニー製品を来場者が楽器のように演奏出来る体験展示イベント「エレクトリカル アンサンブル -ソニーを奏でる、みんなで奏でる-」が、3月31日(金)まで銀座ソニービルの8階コミュニケーション・ゾーン“OPUS(オパース)”で開催中だ。

オープン日の3月6日には、14:00からの一般公開に先駆け、11:00からプレス向け内覧会を開催。“Open Reel Ensemble”による展示作品を使ったライブ・パフォーマンスとトーク・セッションが行われた。Open Reel Ensembleは、和田永、吉田悠、吉田匡による旧式オープン・リール・テープ・レコーダーを複数使って楽器のように演奏する音楽ユニットで、テープに録音された音を即興で組み立てるライブ・パフォーマンスは国内外からも評価が高い。本イベントでは、初代ウォークマン、ハンディカム、スカイセンサー、トリニトロンなどのソニー製品を楽器としてアレンジする監修を担当した。
まずは、Open Reel Ensembleによるオープニング・ライブの様子をご覧いただこう。
メンバー全員、幼少期からソニー製品とは親しみのある生活を送っていたそうだ。和田はスカイセンサーを使って海外の放送局を受信し楽しんだり、兄弟である吉田匡・悠の自宅には親がソニーのトリニトロンや、アンプなどオーディオ・システムをそろえていたという。吉田匡はMD全盛期だった中学時代に自分のプレイリストが入ったMDを友達と交換したことを懐かしく振り返った。吉田悠はHi8のビデオ・カメラで映像作品を作っていたことを懐かしく語り、同級生である和田とは小学生の時にお互いがコマ撮りアニメーションを制作していたことがきっかけで意気投合したことも明かした。
今回の展示にあたって、3人でファミレスに集まり、ソニー製品をどんな楽器にすることができるか、製品写真を見ながら12時間かけてミーティングしたという。そこで出されたアイデアの中にはボツになったものも多かったようだ。「あまりにもSONYの歴史が長すぎで、選択肢が山のようにある。最初は6種類に絞りきれなかったですね。ウォークマンは外せないだろうし、スカイセンサーは愛着あるし」と和田は語った。

今回のイベント用の楽曲は、楽器が完成した状態でセッションしながら制作したという。それぞれの製品の特長を生かした音の出し方をしていくと、曲を構成するパートが自然と決まってくるそうだ。
ちなみに映像を音に変換する楽器においては映像信号のNTSCの同期信号周波数が60Hzのため、映像機器を楽器として扱う彼らの音楽のキーは60Hz、つまり鍵盤でいうところのBとB♭の間になるという。
▲ ビデオ・カメラ『ハンディカム』と管楽器『トロンボーン』を組み合わせた楽器。ビデオ・カメラの映像出力をアンプにつなぐことで映像を音声に変換できる。またアームを動かすことでカメラに映る縞模様の本数を変化させて、音高をコントロールできる






これら紹介した展示作品はすべて、来場者が実際に手にとって演奏を楽しむことができる。是非会場に足を運び、ソニーの持つ歴史とエンタテインメント性を体感して欲しい。
なお開催期間中、来場者が奏でた音色は毎回アーカイブされ、Open Reel Ensembleが3月30日(木)にその一部を演奏にミックスし、OPUSでのフィナーレとなるライブ演奏を披露する。

イベント情報
2017年3月6日(月)~3月31日(金)
11:00~19:00 入場無料
※3月6日(月)は14:00より一般公開
開催場所
東京・銀座 ソニービル8F コミュニケーション・ゾーン OPUS(オーパス)
イベントWebサイト
http://www.sonybuilding.jp/eventspace/opus/electricalensemble/
なお、本イベントで使用される製品は、Open Reel Ensemble監修の元カスタマイズされた特別仕様である。メーカーが製品を改造することを推奨するものではないことを留意していただきたい。