RME Fireface UFX III〜さらなる高音質を実現したUSB 3.0オーディオ・インターフェース

RME Fireface UFX IIIヘッダー

 RMEから94入力/94出力を誇る192kHz対応ハイエンドUSB 3.0オーディオーインターフェース/レコーダー、Fireface UFX IIIが5月17日に発売となる。価格はオープンプライス(市場予想価格484,000円前後)。前身のFirefave UFX IIと比べ、USB 3.0対応のほかAD/DAの刷新とSteadyClock FSの採用、MADIの追加によるチャンネル数の増加が主な改善ポイントとなる。

RME Fireface UFX IIIフロント&リア

 12系統のアナログ入力と8系統のライン出力、2系統のヘッドフォン出力といったアナログ入出力系統は、最新のAD/DAコンバーターによってSN比やひずみ率をさらに改善。革新的なデジタル・フィルターにより極めて低いレイテンシーを実現している。ライン出力はDCカップリング仕様で、モジュラーシンセとの接続も可能だ。

 アナログ入力のうちフロントパネルの4系統は、マイク/楽器/ラインに対応するXLR/TRSフォーンコンボ入力。2系統のヘッドフォン出力は出力レベル+19dBuを確保する。

RME Fireface UFX IIIの接続端子類

入出力などの接続端子一覧

 デジタル入出力は、2系統のADAT(S/P DIFオプティカルとしても使用可能)、AES/EBU入出力、MADIオプティカル入出力、ワードクロックとMADIコアキシャル入出力を切り替え可能なBNC端子を搭載。オーディオインターフェースだけでなく、スタンドアローンのAD/DAコンバーター、デジタル・フォーマット・コンバーター、マトリックス・ルーターとしても動作する。

 MADI入出力は、スプリット・モードを設定してオプティカル/コアキシャルで32ch×2系統でも利用できる。

SteadyClock FSによる高精度なクロックを実現

SteadyClock FSによる高精度なクロックを実現

 クロック回路にはSteadyClock FSを搭載。ジッター値をフェムト秒(1000兆分の1秒)単位の精度で抑制し、高品位なAD/DA変換を実現する。

 

 RMEではインターフェイス・コアを独自に開発することで、アップグレード、機能改善、バグ修正をサードパーティに依存することなく提供でき、常に最新のOSで使用できる。一方、USB 3接続は、独自のドライバー・ベースと、OS準拠のクラス・コンプライアント、どちらのモードで動作可能となっている。

USBデバイスに直接録音するDUREC

USBデバイスに直接録音するDUREC

 USB記憶デバイスに、すべての入出力を録音するDURec(Direct USB Recording)機能も搭載。録音機能は内蔵DSPで処理されるため、コンピューターでの録音のバックアップとしても使用できる。ライブ現場でのバーチャル・サウンドチェックにも使用可能だ。

TotalMix FX

TotalMix FX

 また内蔵DSPには、ミキサー機能も搭載。専用ソフトTotalMix FXから操作と管理が行える。全入出力に3 バンド・パラメトリックEQ、ローカット、コンプレッサー、オートレベル、M/S処理、位相反転などを備え、リバーブ/エコーも用意。ルーティングも自由に設定できる。

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