独自のダイナミック型ドライバーを基軸としたイヤフォン・ブランドACOUSTUNEから、新ラインMonitorシリーズの第1弾として、ステージ・モニター・イアフォンRS Oneが発売された。カラーはTealとGraphiteで、各12,980円。
ブランド初となるステージ・モニター用の本機は、高耐久性とモニタリング性能を追求。ハイファイ・イアフォンのHSシリーズで培った音響技術や、3Dカスタム・フィットシェルST1000&ST300の知見を活用し、ステージ・モニターとして重要な堅牢性とモニタリング性能を重視して設計したという。
イアモニで壊れやすい部分を徹底的に研究。ハウジングは、耐衝撃性、耐候性、耐熱性に優れたポリカーボネートを採用している。部品点数を可能な限り減らし、シンプルかつ部品単位での剛性を上げることで過酷な環境下でも故障のリスクを大きく低減させた。フェイス・プレート部分は、デザイン上の特徴となっているだけでなく、ボディの剛性を上げる役割を担っているとのこと。また、小型なボディにすることでさまざまなユーザーの耳に合うようにしているという。
また、同ブランドのこれまでのモデルと同様、人工皮膚や手術縫合糸などに使われるポリマー・バイオ・マテリアル“ミリンクス”を振動板素材に採用。振動板は、軽量でありながら高い強度と柔軟性を合わせ持ち、過渡特性に優れた高解像度かつ広いダイナミック・レンジで音楽を再生できるという。RS ONE用には、ミリンクスELドライバーを新開発。余計な付帯音を減らし、モニタリング性能を高めているとのこと。振動板の背面のキャビティを大きく確保し、振動板からグリルまでの距離を置くことで、最大250mWの高耐入力性を実現している。ワイアレス・レシーバーとのインピーダンス・マッチングを考慮した設計(32Ω)もポイントだ。
ケーブルは、高純度リッツ線とケブラー・ワイヤーを編み込んだ線材を使用した4芯構造のARM011。しなやかで取り回しが良い上に癖がつきにくく、かつ断線しにくいという。ドライバー側のコネクターは日本ディックスが設計/生産するPentaconn Ear。MMCXコネクターよりも、プラグとジャックがより密接に接触し、伝導性能に優れ、脱着の容易性と堅牢性の両立しているとのこと。汗対策として、コネクター部分に汗が入りにくい埋め込み構造のPentaconn Ear Long-Typeを採用する。
イア・ピースは同ブランドのリファレンスとなっているシリコン製のAET07と、密閉度の高いフォーム・タイプのAET02が付属。キャリング・ケースも製品に付属している。