RMEがオーディオ・インターフェース最新モデルFireface UCX IIを発表

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 創立25周年を迎えたRMEから、USBオーディオ・インターフェースのFireface UCX II(オープン・プライス:市場予想価格165,000円前後)が登場した。Mac/Windowsのほか、クラス・コンプライアント・モードでiOSデバイスとの接続にも対応する。内蔵DSPによってスタンドアローン動作も可能だ。デジタル・オーディオ用メーター/アナライザー/測定ツールのDigiCheckを使うことで、Fireface UCX IIを精密なオーディオ測定器としても利用できる。

 

 フロント・パネルには2系統のマイク/ライン・イン(XLR/フォーン・コンボ)と、2系統ライン/インスト・イン(TRSフォーン)、ヘッドフォン・アウトを装備。リア・パネルには4系統のライン・イン(TRSフォーン)、6系統のライン・アウト(TRSフォーン)、MIDI IN&OUT、ADATイン&アウト(オプティカル)、ワード・クロック・イン(BNC)、AES/EBU&S/P DIFイン/アウト(ブレイクアウト・ケーブルで接続)、ダイレクト録音用USB端子(タイプA)、パソコンやiOSデバイスとの接続用USB端子(タイプB)が用意されている。すべてのアナログ出力はDCカップリング設計のため、CV/Gateを送信してモジュラー・シンセも制御可能だ。

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フロント・パネル

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リア・パネル

 ダイレクト録音機能=DURec(Direct USB Recording)は、Fireface UCX IIの入力または出力をUSBストレージ・デバイスに直接記録することが可能。DSPを使用しているためスタンドアローンで動作する。録音のバックアップのほか、フィールド・レコーディング、ライブ/リハーサル録音、サウンド・チェックなどでも活用できるだろう。

 

 クロックには、同社が誇るSteadyClock FSを採用。ジッター値をフェムト秒(1000兆分の1秒)単位の精度で抑制させることができ、データ損失や音質劣化が無く、より深い奥行きとクリアな音像で録音やミックスが行えるとのことだ。

 

 ソフトウェア・ミキサーのTotalMix FXにも対応。入出力のルーティングを自由に組むことができ、トーク・バックやディム、スピーカーA/Bの切り替えなどを行うことが可能だ。各チャンネルには3バンド・パラメトリックEQ、ロー・カット、コンプレッサー、オート・レベル、M/S処理、位相反転などの機能を搭載。リバーブやディレイもステレオのセンド&リターン・バスで使用できる。高いサンプリング・レートに変換する際にはDSPの処理能力を越えるすべてのエフェクトが自動的に解除され、DSPオーバーロードを防ぐ機能も備わっている。また、ダイレクト録音用端子に接続したARC USBからTotalMix FXの操作も可能だ。

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TotalMix FXをリモート・コントロールできるソフトウェア/iOSアプリ、TotalMix Remoteも使用可能。Mac/Windowsだけでなく、写真のようにAPPLE iPadからも操作が行える

 

製品情報

synthax.jp