
YAMAHAは、スタジオ内のモニター回線やコミュニケーション回線に必要なマトリクス/ルーティングを集約した、スタジオ・モニター・マネジメント・システム、MMP1を11 月上旬に発売する。価格はオープン・プライス。
40×36chのマトリクス(96kHz動作まで。176.4/192kHz時は20×20ch)を搭載し、ステレオから Dolby Atmos、22.2ch といったイマーシブオーディオまで幅広い規格に対応。入出力端子は、192kHz対応AD/DAを備えたアナログやAES/EBUに加え、Danteにも標準対応する。
モニター・マトリクスでは、ユーザーが自由にバスを定義可能。例えば、コントロール・ルームとブース間のコミュニケーション用として最大8つのステレオ・キューを設定し、自由度の高いトークバック・システムが構築できる。コメンタリー(カフ)機能も搭載しており、外部コントローラー(GPI経由)などを用いてブースのマイクをミュートしたり、その状態をiPadアプリから監視することもできる。
このモニター・マトリクスの後段には、ベース・マネジメント用32×32chマトリクスも用意。すべてのチャンネルにFIRフィルターを用いたクロスオーバーを搭載し、異なるチャンネル間の位相特性をフラットにすることで、クリアな音像再生が行えるという。さらにタイム・アラインメント・ディレイや6バンド・パラメトリックEQも装備し、スピーカーの出音まで包括的に制御可能だ。
また、インプットにインサートできるチャンネル・ストリップも8基搭載。4つのアルゴリズムを選択できるEQや、VCMテクノロジーを使ったコンプレッサーも使用できる。
コントロールは、先述のiPadアプリで行えるほか、同社のコンソール・システムNuageからのリモート操作も可能。設定などはMac/Windows用の専用ソフトから行うことができる。

■ニュース・リリース
http://www.yamahaproaudio.com/japan/ja/news_events/newsrelease/2017/0915_50_mmp1.jsp
■製品情報
http://www.yamahaproaudio.com/japan/ja/products/processors/mmp1/index.jsp