新しいIntelli-X2シリーズは、2イン6アウトの「Intelli-X2 26」、および4イン8アウトの「Intelli-X2 48」の2機種。包括的なシステムアラインメントディレイ、多ポイントのEQ、IIRフィルターやFIRフィルターを基盤としたクロスオーバーなど、システムマネジメントに必要なものを凝縮している。
内部のプロセッシングは44.1kHzから192kHzの間で選択可能で、標準的なものからハイエンドなサンプルレートにまで対応可能。またサンプルレートコンバーターが入力に標準装備され、必要な場合はそれらをON/OFFすることもできる。異なるサンプルレートで動作する機器を接続することが可能となる。
また、アナログ領域での高音質も達成。I/Oは2chのペアでアナログかAES3/EBUの選択が可能で、アナログ、デジタルのミックスといった使用方法も可能。フロントパネルでの操作により、設定時や調整時の操作がパソコンにのみ依存するということがない。
フロントパネルには、多くのスマートフォンなどに用いられるグラフィカルなアイコンを装備したLCDメニューが配され、直感的な操作が可能。
シンクには、ワードクロック、AES A/B、AES C/D、そしてインターナルの4通りのシンクオプションが用意されている。3段階のシンクリダンダンシー機能も持ち、もしいずれかのシンクソースが欠落したとしても、音が途切れること無しに、自動的に違うソース(ユーザー設定可能)への切り替えが行われる。
加えて、日時管理のログシステムをすべてのIntelli-X2でバイスに装備。これらのログにはあらゆるコンフィグレーションや設定変更の詳細も記録され、これをフロントパネルのディスプレイ上で確認したり、コンピューターへ直接読み込んだりすることが可能となっている。
さらにこのシリーズは、内蔵の3Wayイーサネットスイッチによって、既存の(また専用の)イーサネットネットワークに簡単に統合することができるよう設計されている。DHCPによるオートIPや、固定IPでの設定が標準装備され、簡単なプラグアンドプレイの接続時にも、固定設備でのより厳格なIP設定にも、双方に対応できる。またSNMPも備えられ、Intelli-X2デバイスをワイヤレスネットワークでの制御に対応させるためのワイヤレスアクセスポイントに直接接続することができる。
価格は「Intelli-X2 26」、「Intelli-X2 48」ともにオープンプライス。発売は11月下旬予定。