IQ SAMPLES FUTURE SOUL & VOCALS 3 レビュー:フューチャー・ポップ/ソウル/R&Bに向いた音色

IQ SAMPLES FUTURE SOUL & VOCALS 3 レビュー:フューチャー・ポップ/ソウル/R&Bに向いた音色

 IQ SAMPLESが、フューチャー・ポップ/ソウル/R&B向けのサンプル・パック『FUTURE SOUL & VOCALS 3』をリリース。6つのボーカル曲と、4つのインスト曲のパーツで構成されており、ループはもちろん、ドラムなどのワンショットも含まれています。どれもトレンドを押さえた音色です。

 ボーカルはメイン・フレーズだけでなく、コーラスも独立して収録されているのがうれしいです。個人的には、ギターが多く含まれているのも珍しく、使いやすいと感じました。

 フォルダー“IQFS3_Kit_03_142_Fm”内のサンプルは、日本のフューチャー・ソウル/ベースのシーンでよく見られる循環コード“4365進行”になっているので、そのまますぐに曲を作れますし、チョップしてよりトレンディなフレーズを生成することも可能。ローファイやチルポップといったジャンルにもなじむループだと感じました。

 試しにギターのコード・ループのピッチを下げ、BPMを落とし、XLN AUDIO RC-20 Retro ColorやSOUNDTOYS Decapitatorで質感を整えます。さらに、BPMを落としてざらっとした質感にしたハイハットのループを加え、キックやスネアも足すと、短い時間でグルービーなローファイ・トラックを制作することができました。

 音色によってはヒップホップ、特にトラップにも合うという印象もあります。コーラス・フレーズを使ってインスト曲に彩りを与えたり、ラップを重ねてみたり……工夫次第でどんなジャンルにも使用できるでしょう。

 

yuhei miura

yuhei miura
【Profile】群馬県在住のビートメイカー。大学の友人と在学中にバンド活動を開始。2016年のメジャー・デビューを経て、2018年に個人名義での制作を開始する。上村翔平(THREE1989)や沖縄のヒップホップ・クルー604のメンバーらと共作/リリースを重ね、Rin音、空音、西恵利香らへの楽曲/ビート提供を行う。現在はローファイ・ヒップホップ、チルポップに傾倒し、盟友Kazuki Isogai、Koza、Refeeldと海外レーベルからリリースを重ねる。ストリーミング・サービスにおける月間リスナー数は、世界各国合わせて最大で約50万人、合計再生回数は2000万再生を達成した。2023年夏にはKazuki IsogaiとのEPをリリース予定。

 

 

IQ SAMPLES
FUTURE SOUL & VOCALS 3

5,302円

(為替レートによる価格の変動あり)

IQ SAMPLES FUTURE SOUL & VOCALS 3

▪メディア:ダウンロード販売 ▪容量:約1.49GB ▪データ・フォーマット:WAV、MIDI

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