
新音源システムを搭載した新時代のフラグシップ・シンセサイザーMONTAGE
シンセサイザーの演奏表現をさらに拡張するために考えられた新しい音源システム"モーション・コントロール・シンセシス・エンジン"。これは"2つの異なるタイプの音源"と、さまざまなコントローラーを操作可能な"モーション・コントロール"を掛け合わせた音源システムの総称である。

Montageにはサンプリング・ベースのAWM2音源、FM音源を進化させたFM-X音源を搭載。FM音源がYAMAHAのフラグシップ・シンセサイザーに搭載されるのは1991年に発売されたSY99以来、約25年ぶりのことだ。FM音源は、シンセサイザーらしい音の伸びや滑らかさが特長で、昨年発売されたFM音源シンセサイザーReface DXにより再び市場をにぎわせている。

→【イベント・レポート】スペシャル・セミナー「誰でもわかるFM音源」
(https://rittor-music.jp/keyboard/column/livereport/4055 )
Motif XFはAWM2音源を741MB相当搭載していた。これに対してMontageは5GB相当搭載。1つのサウンドで使用できる波形は最大8つで、しかもここに表現豊かなFM音源がレイヤーできる。最大同時発音数はAWM2、FM-Xそれぞれ128音だ。これらの途方もなく膨大なサウンドライブラリはモーション・コントロールが掛け合わさることにより、さらなる表現力を生み出す。

モーション・コントロールの1つ"Super Knob"は、たくさんのスライダーやノブの操作を一括でコントロールすることが可能。またフット・コントローラーにアサインすることでSuper Knobの動きを足で操作することができる。

大型のタッチ・スクリーンは、コントローラのアサイン情報が一目でわかり、画面に触れて編集が可能。

MontageのデモンストレーターのGakushi氏は、初めにスーパーノブを操作しながら演奏。壮大できらびやかなパッドが、音量やフィルターだけでなくFMらしく独特な音色に変化した。また、アコースティック・ピアノ、エレピの音色のバランスをフット・コントローラーでコントロールするデモンストレーションや、モーション・シーケンスを駆使しながらのEDM風ダンス・トラック・パフォーマンスもMontageならではの新しい演奏表現であることが実感できた。

Montageのラインナップは以下の3タイプ。




YAMAHA Montage 製品情報ページ
http://jp.yamaha.com/products/music-production/synthesizers/montage/?nrd=202061
そのほか、ギターやドラム関連の新製品、そして同グループ・ブランドLine 6の新製品も発表された。
LINE 6 Relay G10

Line 6 Relay G10 製品情報ページ
http://jp.line6.com/relay/g10
LINE 6 Helix Rack

Line 6 Helix 製品情報ページ
http://jp.line6.com/helix/
会場にはすでに発売されている新製品も展示されていた。
KT-Reface

YAMAHA KT-Reface 製品情報ページ
http://jp.yamaha.com/products/music-production/accessories/strap_attachment_kit/kt-reface/
ワイヤレスMIDIアダプタMD-BT01 / UD-BT01


YAMAHA MD-BT01 製品情報ページ
http://jp.yamaha.com/products/music-production/interfaces/md-bt01/
YAMAHA UD-BT01 製品情報ページ
http://jp.yamaha.com/products/music-production/accessories/interfaces/ud-bt01/
Vocaloid4 Library Fukase

VOCALOID4 Library Fukase製品情報
https://net.vocaloid.com/articles/sekainoowari
また、今回初披露となる製品もいくつか発表された。まだ詳しい発売時期、価格は未定となっている。
BeatRoot スチール・トングドラム


なお、ギター、ドラム関連の新製品についてはデジマート・マガジンのレポートをご覧ください。