BITWIG Bitwig Studio Ver1.3との親和性を検証!Surface Pro 4 発売記念イベント・レポート

タブレットやスマホはPCに代わり、今では生活の中心になりつつある。その傾向は特にエントリー・ユーザーの音楽制作環境においても徐々に感じられるようになってきた。

話題のMICROSOFT Surface Pro 4は、タブレットとしてもノートPCとしても機能するMICROSOFT Surfaceシリーズの最新モデル。モバイルOSではなくWindows 10を搭載し、メイン・コンピューターとして使用できるフルPCとしてのスペックと優れたモバイル性を兼ね備えている。今後の音楽制作環境においてクリエーターとPCとのかかわり方を大きく変える予感さえ感じさせる。

Surface Pro 4のテレビCMでは音楽制作を楽しむシーンが登場するが、ここで音楽ソフトBitwig Studioが使用されている。

Bitwig Studioの最新のVer.1.3は、マルチタッチのための便利な新機能が搭載されている。これにはSurface Proに特化した開発が行われたという。

11月12日の発売日に合わせて開催されたSurface Pro 4記念イベントでBitwig Studioのマルチタッチを体験することができたので紹介していこう。

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「Surface Pro 4 発売記念 & アンバサダーキックオフ」と称されたこのイベントでは、抽選で選ばれたSurfaceアンバサダーや報道関係者が多く集まり、Surface Pro 4の注目の高さを感じさせられた。

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Surface Pro 4はビジネスや教育だけでなく、よりクリエイティブな環境での使用を強く意識されているため、さまざまな分野で活躍するアーティストたちがゲスト・スピーカーとして登壇していたことからも、MICROSOFTのマインドをくみ取ることができた。タッチ&トライ・ブースでは、タッチ・スクリーンを生かしたグラィック関係のソフトのデモンストレーションと並んでBitwig Studioのブースにも多くの人たちが足を止め、関心を寄せていた。

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タッチ・スクリーンは10ポイントを感知できるため、別途コントローラーを使用しなくてもBitwig Studioの複数のフェーダーを指先だけでコントロールできる。

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Bitwig Studio Ver.1.3には、PCで立ち上げたときとは異なるSurface Pro専用のユーザー・インターフェイスが用意されている。タッチ・スクリーンを使ってさまざまな方法で演奏ができる。

■ リズム・トラック制作に便利なドラム・パッド

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■ メロディやコード演奏に便利なタッチ・キーボード

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鍵盤モードも用意されているが、こちらのモードの方が多く音階が表示されるので、オクターブ・キーでトランスポーズする必要が無く、また離れた鍵盤同士も楽に押さえられる。またキーを押さえたままドラッグするとピッチ・ベンドができる。マルチ・スクリーンを生かしたユニークで新しい機能といえるだろう。

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さらにマルチ・スクリーンを活かした直感的なワーク・フロー実現したのがRadial Gesture Menuだ。エディットしたい対象をタッチしてホールドするとRadial Gesture Menuが現れ、編集したい項目をフリックで選択できる。
例えばノートの長さを変えたい場合は下の写真ように " ] "を選び、指先で真横にドラッグするだけで簡単に変更することができる。

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タッチセンスの感度や解像度が高いため、かなり細かなエディットも指先でできてしまう。

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また付属のSurfaceペンを使っての入力や操作も可能。筆圧感知の分解能は1024段階と細かく筆圧によってBitwigのパラメーターもコントロールができる。

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操作中にペン先が流れることがなく、絶妙なグリップ感があって使いやすい。

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Surfaceペンはマグネット仕様で、本体の側面に取り付けられる。

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キック・スタンドは無段階に調節ができるので、状況に応じて自由に角度が変えられる

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Surface Pro 4タイプ・カバーは別売りで5色用意されている。

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カバーの端を折り返すと傾斜がつけられ、タイピングしてもキーボード自体がたわむことがなく、ノートPCとの操作感と比べても違和感がなかった。トラック・パッドも旧モデルよりも広くなっている。

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展示されていたSurface Pro 4のスペックは以下の通り。Bitwig Studioを起動するには十分なスペックだった。

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Surface Pro 4のラインナップはCore m3、Core i5、Core i7とあるが、音楽制作で使用する場合はCore i5、メモリ容量は8G以上をオススメしたい。最もハイグレードなモデルはCore i7、16GB RAM、512GB SSD。しかも12インチ・サイズ、本体だけで800g弱、そして8.4mmという薄さにこれだけのスペックが搭載されていることが驚きだ。

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USB 3.0ポートは1基だが、別売りのSurfaceドッグを使用することで拡張できる。

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モバイル用OSではなくPC用のOS、Windows 10を搭載しているのでSurface Pro 4をメイン用とモバイル用とすみ分けをする必要がない。そしてSurface Pro 4とBitwig Studioの組み合わせは非常に良いシナジー効果が期待できる。

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Bitwig StudioはDAWソフトとしての潜在能力をSurface Pro 4によって引き上げられたといって良いだろう。

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BITWIG Bitwig Studio

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