SENNHEISERから開放型スタジオヘッドホンHD 490 PRO誕生。パッドが2種類付属

HD 490 PRO header

 SENNHEISERから、開放型のリファレンススタジオヘッドホンHD 490 PRO(オープンプライス)が3月21日(木)に発売となる。高精度なサウンドを再現しつつ、長時間でも快適に作業できるよう設計。音楽制作用とミキシング用、2種類のイヤーパッドが付属しているのも特徴だ。

HD 490 PRO

 SENNHEISERでは、昨今の音楽制作環境の変化に対応する新しいリファレンススタジオヘッドホン像を求め、世界各国で調査を開始。日本でも15人のプロから意見を聞き、HD 490 PROの開発に反映させたという。

マスタリングにまで対応する再生精度

HD 490 PRO DRIVER

 HD 490 PROのオープンメッシュのイヤーカップカバーには、共振とひずみを低減する独自のオープンフレームアーキテクチャーを採用。ドライバーはネオジム磁石と低周波シリンダーによって正確かつ明瞭な低音再生を実現。ミックス/マスタリングで求められる再生能力を確保している。

メガネの有無でもサウンドや装着感が変わらないイヤーパッド

ケーブルは左右どちらのイヤーカップでも取り付けできる

ケーブルは左右どちらのイヤーカップでも取り付けできる

 HD 490 PROは、軽量で通気性に優れるオープンバックデザインに加え、均等な圧力でユーザーの頭にフィットする特許技術を使用したヘッドバンドや、メガネをかけていても快適な装着感と密閉性を確保する溝付きのパッドを採用する。タッチノイズの影響を廃したコイル構造のケーブルは片出しで、左中どちらのイヤーカップにも接続可能(ミニXLR端子)。ヘッドバンドには片側に点字マークがつけられており、資格にハンディキャップがある方はもちろん、暗いところでの作業でも左右の確認が容易に行える。

音楽制作用とミキシング用、2種類のパッドが付属

左が音楽制作向けのベロアパッド、右がミキシング向けでフラットな特性が得られるファブリック製パッド

左が音楽制作向けのベロアパッド、右がミキシング向けでフラットな特性が得られるファブリック製パッド

 HD 490 PROには2種類のイヤーパッドが付属。音楽制作用のパッドはベロア素材で、温かみのある音で総合的に音を判断できる。一方、ミキシング用のファブリック製パッドを使うと、フラットでニュートラルなサウンドが期待できる。どちらのイヤーパッドも洗浄や交換に対応する。

2種類のパッドの周波数特性比較

2種類のパッドの周波数特性比較

Dear Reality dearVR MIX-SEが付属

 HD 490 PROにはSENNHEISERグループのDear Reality製プラグインエフェクト、dearVR MIX-SEが付属する。これはヘッドホンでのモニター時に、スタジオやカーオーディオ、クラブなどの再生環境をバイノーラルで再現するもの(Mac/Windows、AAX/AU/VST3対応)。市販版との違いはSE=SENNHEISER Editionの通り、HD 490 PROをはじめとするSENNHEISERとNEUMANNのヘッドホンに合わせたプロファイルのみが収録されている。

ケース&ロングケーブルが付属するPlus版もあり

HD 490 PRO Plus

HD 490 PRO Plus

 HD 490 PROの市場予想価格は66,000円前後。交換用ヘッドバンドパッド、追加の3mケーブル、ケースがセットになったHD 490 PRO Plus(オープンプライス:市場予想価格77,000円前後)も同時に発売となる。

SPECIFICATIONS

  • 形式:開放型
  • トランスデューサー:38mm ダイナミック型ドライバー
  • インピーダンス:130Ω(1kHz)
  • 周波数特性:5Hz〜36kHz(100Hz/−10dB)
  • 許容入力:300mW
  • 音圧感度:105dB SPL(1kHz/1Vrms)、96dB SPL(1kHz/1mW)
  • 歪率:0.2%未満(1kHz、100dB SPL)
  • コネクター:3.5mm/6.3mm(変換アダプター付属)
  • 重量:260g(ケーブルを含まない)
  • 保証期間:2年

 

製品情報

関連記事