高橋幸宏展 『YUKIHIRO TAKAHASHI COLLECTION Everyday Life』、6月9日まで開催中

エントランスにあしらわれた、バスドラム用ヘッドの数々(Photo by Daisuke Ohki)

エントランスにあしらわれた、バスドラム用ヘッドの数々(Photo by Daisuke Ohki)

 昨年逝去した高橋幸宏の業績を網羅的に振り返る展覧会『YUKIHIRO TAKAHASHI COLLECTION Everyday Life』が、高橋の72回目の誕生日である6月6日(木)から9日(日)まで、東京・代官山ヒルサイドテラスで開催されている。

音楽家/ファッショニスタ/釣り師...etcの多才なキャリアを総括

 音楽としてのソロキャリアはもちろん、YMOをはじめとする数々の参加バンドでの活動、レーベル主宰としての顔のほか、テレビや映画への出演、エッセイ集などの著書、さらには自身のブランドも持つファッショニスタとしての一面、愛好した釣りにまつわるアイテムなど、公私に渡って高橋の多才な面を感じ取れる本展。所属事務所ヒンツ・ミュージックの佐藤雅和によると、メイン会場となる代官山ヒルサイドフォーラムに展示されたアイテム数は666点(!)以上に及ぶという。

細野晴臣のコメントとともに、スケッチ・ショウ時代に使用したPremierのドラムキットArtist Burchがお出迎え

細野晴臣のコメントとともに、スケッチ・ショウ時代に使用したPremierのドラムキットArtist Burchがお出迎え(Photo by Daisuke Ohki)

最初のエリアでは高橋幸宏の誕生から順にその足跡を追う(Photo by Daisuke Ohki)

最初のエリアでは高橋幸宏の誕生から順にその足跡を追う(Photo by Daisuke Ohki)

『ヤングミュージック』1968年6月号。アマチュアバンド“ザ・ブッダース・ナルシーシー”のメンバーとしてインタビューに答える。当時の高橋は16歳(Photo by Daisuke Ohki)

『ヤングミュージック』1968年6月号。アマチュアバンド“ザ・ブッダース・ナルシーシー”のメンバーとしてインタビューに答える。当時の高橋は16歳(Photo by Daisuke Ohki)

“YMO弁当”と呼ばれる、アルファレコードがYMOの掲載記事をまとめたプロモーションブック(Photo by Daisuke Ohki)

“YMO弁当”と呼ばれる、アルファレコードがYMOの掲載記事をまとめたプロモーションブック(Photo by Daisuke Ohki)

YMOの3人がそれぞれ描いた自画像(Photo by Daisuke Ohki)

YMOの3人がそれぞれ描いた自画像(Photo by Daisuke Ohki)

ほかでは体験できない本展ならではの音楽的な企画

Photo by Daisuke Ohki

Photo by Daisuke Ohki

 数々の貴重なアイテムと併せて、サンレコWeb的にまずチェックしたいのがキューボックスが置かれたコーナー。ライブ映像の中から、高橋のドラム、ボーカル、その他、そしてクリックを選択して、自分の好みに合わせてバランスを取ることができる。クリックと高橋のドラムだけ聴いて、そのビートの真髄を味わうのもいいだろう。

ライブ映像と合わせて、ステムが聴けるコーナー。AVIOMのモニターミキサーを通して自分の好みのバランスで聴けるのもポイント(Photo by Daisuke Ohki)

ライブ映像と合わせて、ステムが聴けるコーナー。AVIOMのモニターミキサーを通して自分の好みのバランスで聴けるのもポイント(Photo by Daisuke Ohki)

 そして、ひときわ大きなエリア展示では、2010年代のステージで使われたドラムキットTAMA Starclassic Mirageを設置するとともに、この展覧会に合わせて360 Reality Audioでミックスされた楽曲が楽しめる。高橋作品に数多くかかわったエンジニア飯尾芳史氏が監修、音響ハウスの櫻井繁郎氏が360 Reality Audioミックスを手掛けた。

360 Reality Audioで楽しめるのは「SCHOOL OF THOUGHT」「Something In The Air」「IT'S GONNA WORK OUT」「POISON D'AVRIL(四月の魚)」「BLUE MOON BLUE」の5曲(Photo by Daisuke Ohki)

360 Reality Audioで楽しめるのは「SCHOOL OF THOUGHT」「Something In The Air」「IT'S GONNA WORK OUT」「POISON D'AVRIL(四月の魚)」「BLUE MOON BLUE」の5曲(Photo by Daisuke Ohki)

高橋の自宅リビングも、家具や調度品をそのまま運び込み再現(Photo by Daisuke Ohki)

高橋の自宅リビングも、家具や調度品をそのまま運び込み再現(Photo by Daisuke Ohki)

愛用の釣具の数々も展示されている(Photo by Daisuke Ohki)

愛用の釣具の数々も展示されている(Photo by Daisuke Ohki)

レコードやCDジャケットのほか、ポスターなども多数(Photo by Daisuke Ohki)

レコードやCDジャケットのほか、ポスターなども多数(Photo by Daisuke Ohki)

 第2会場の代官山ヒルサイドプラザでは、壁面をスクリーンにした特大映像を展示。ライブ映像のほか、スティーブ・ジャンセンが撮影したオフショット(本邦初公開)や再生YMOのプロダクションにかかわるレア映像などが見られる。

第2会場のエントランス(Photo by Daisuke Ohki)

第2会場のエントランス(Photo by Daisuke Ohki)

 この素晴らしい展示の数々、現在のところ見られる&体験できるのは本展の会期中のみ。今週末、お時間のある方はぜひ代官山へ脚を運んでいただきたい。

『YUKIHIRO TAKAHASHI COLLECTION Everyday Life』

会期

2024年6月6日(木)〜 6月9日(日) 全4日間

会場

代官山ヒルサイドフォーラム/代官山ヒルサイドプラザ

東京都渋谷区猿楽町18−8

入場時間

10:00〜17:00(1時間ごとに入れ替え制)

トークライブのチケットは7日、8日の各日18:00回

チケット(お土産つき)

一般鑑賞 ¥6,600

一般鑑賞&トークライブ ¥9,900

※未就学児入場無料

 

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