SHURE、偽造品工場の当局による強制捜査を発表

SHUREは、中国において、同社をはじめとするさまざまなメーカーの偽造品を製造していた工場に対する、現地警察による強制捜査が2018年10月に行われたことを発表した。

SHUREの発表によれば、同社主導による恩平市公安局(PSB)および恩平市工商行政管理局(AIC)の強制捜査の対象となったのは、Enping Soundpu Electronics Equipment (Voxpu Electronics Equipmentとしても営業)。強制捜査を受けた工場は、2018年4月の定期市場調査の際にSHUREワイアレス・マイクの偽造品が発見されたことを受けて、同年8月にAICによって罰金を科されていたという。

この10月の強制捜査では、SHURE以外にSENNHEISER、YAMAHA、HARMANなどが偽造活動の影響を受けており、ワイアレス・マイク&レシーバー、コンソール、アンプ、プロセッサーなどの偽造品が押収された。SHUREはSoundpuの継続的な偽造活動と知的財産権の軽視を鑑みて、同社オーナーおよび経営者に対する刑事訴追手続も開始。SHUREによると、この刑事訴追には被害を受けた他社からの支援が得られる見込みとのこと。

SHURE社長件CEOのクリス・シャイヴィンク(Chris Schyvinck)氏は「偽造はオーディオ業界にとって進行中の問題であり、引き続き対偽造品イニシアティブを推進してまいります。SHUREは、低品質の偽造品からお客様を守り、SHUREの名前を冠する製品を購入すれば必ず本物のSHURE製品の品質を体験していただけるように全力を注いでいます」とコメント。また他社からの刑事訴追支援については「我々の共有知的財産は侵害されてきました。本件に関するSENNHEISER、YAMAHA、HARMAN各社の協力に大変感謝しています。これらのプロフェッショナル・オーディオ製品は必ず正規販売店からご購入いただくようお願いいたします」と述べている。

強制捜査で見つかった偽造マイク(写真提供:SHURE) 強制捜査で見つかった偽造マイク(写真提供:SHURE)
SHUREワイアレス・マイクの偽造品(写真提供:SHURE) SHUREワイアレス・マイクの偽造品(写真提供:SHURE)
YAMAHAパワー・アンプの偽造品(写真提供:SHURE) YAMAHAパワー・アンプの偽造品(写真提供:SHURE)
SENNHEISERマイクの偽造品(写真提供:SHURE) SENNHEISERマイクの偽造品(写真提供:SHURE)
DBXコンプレッサーの偽造品(写真提供:SHURE) DBXコンプレッサーの偽造品(写真提供:SHURE)

【関連リンク】Shureの対偽造品イニシアティブ
https://www.shure.co.jp/support/authorised_dealer/shure_against_counterfeiting