ヤマハミュージックジャパンはデジタル・オーディオ・ワークステーション・ソフトウェア「STEINBERG Cubase Pro 8.5」、「Cubase Artist 8.5」を2015年12月3日(木)に発売する。
主な新機能
VST Transit
クラウド・ベースで音楽データを共有できるシステムで、複数のメンバーで一つのプロジェクトを共有して楽曲制作を行える。
[メニュー]→[VST Cloud]→[VST Transit]を選択し、MySteinbergのIDとパスワードを入力してログインする。
VST Transitログイン画面大きく3つのタブ( Profile、Projects、Friends )で構成されており、自分のアカウントにアクセスできるフレンドを追加することで、プロジェクト内のデータを共有でき、メッセージもVST Transit内でSNS感覚でやりとりすることができる。

オーディオ、MIDIデータともに共有することができ、MIDIデータの場合、Cubaseに搭載しているVSTインストゥルメントを使用すれば、お互い同じ環境で再生されるので作業がやりやすい。もちろんサードパーティのプラグインを相手先も所有していれば同じサウンドを共有できる。エフェクト・プラグインの情報も同様。
VST Transitは、500MBのストレージと1か月あたり1GBまでの通信(アップロード/ダウンロードの合計)は無料で、それ以上のストレージと通信が利用できるプレミアムアカウントも用意されている。(※2016年1月中旬に提供を予定。料金は未定)VST TransitはCubaseの一部の機能として稼働するので、初めにユーザー・アカウント同士をひも付けしておけば、ストレスフリーでデータをやりとりができるのでこの機能を活用することで日本だけにとどまらず世界中のクリエーターとの
Co-Writingが円滑に行えることが期待できる。
Retrologue 2

Cubase7から搭載され好評を得ているアナログモデリングシンセサイザーRetrologueがバージョン2となって実装される。Retrologue 2ではオシレーターが3基、4つのLFO、またHalion 5に実装されているFlexphraserと同等のエンジンである32ステップのアルペジェーターが搭載、新たに約400ものプリセットサウンドと新しくエフェクターRESONATER、EQ、PHASER、MOD FX、DELAY、REVERBが追加された。

ジャンルごとに豊富なアルペジェーターパターンが用意されており、RECモードをアクティブにしてアルペジェーターを演奏すると、MIDIデータが生成され、MIDIトラックヘエクスポートすることができる。 そのほかにもパッドを押すだけでコードが入力できる便利なコードパッドに、セクション機能が追加され、音数を減らすなどのカスタマイズが可能になった「エンハンスド・コード・パッド」、ループとパンチ・イン、パンチ・アウトのロケーターが独立、音の長さ、ベロシティ、音の高さをマウスだけで1つの作業で入力が可能、トランスポートパネルの視認性の向上、環境設定を持ち運べるプロファイルマネージャー機能(Cubase Proのみ)など、作業効率を向上させるさまざまな機能が追加されている。
特別優待期間(Grace Period:グレースピリオド)について2015年10月15日(木)以降に、「Cubase Pro 8」および「Cubase Artist 8」をご購入されライセンスのアクティベートされたユーザーは、それぞれダウンロード版の『Cubase Pro 8.5』『Cubase Artist 8.5』に無償でバージョンアップが可能。詳細はスタインバーグサイトにてご確認ください。
製品問い合わせ先:スタインバーグ・コンピューターミュージック・インフォメーションセンター
ナビダイヤル 0570-016-808
(電話受付: 祝祭日を除く月~金/11:00~19:00)
ウェブサイト
http://japan.steinberg.net/jp/support.html