キーボード付きサンプラーS-50を1986年に発売し、サンプリング音楽市場に参入したRoland。ヒップホップやエレクトロを意識した1992年のDJ-70以降、シーケンサーやサンプル・トリガー・パッドを打ち出す製品が次々と生まれた。SP-555は、2008年に登場したライブパフォーマンス向けの多機能サンプラーで、即興的な演奏やサウンドメイキングに対応していた。
直観的な操作性と高い機能性を備えた逸品
当時のSPシリーズのフラッグシップ・モデルとして誕生したSP-555。幅280mmの大きな筐体に備える16個のパッドはベロシティに対応し、エフェクトを手の動きで調節するDビームなどを組み合わせることで、より自由度の高いパフォーマンスが可能となった。
本機で新たに搭載されたLoop Captureは、外部入力やパッド演奏をループ・フレーズとして録音できる機能。作成したループにオーバー・ダビングでフレーズやリズムを重ねたり、エフェクトをかけることができる。USBオーディオ・インターフェース機能も搭載。
Roland/BOSS サンプラーの系譜
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