キーボード付きサンプラーS-50を1986年に発売し、サンプリング音楽市場に参入したRoland。ヒップホップやエレクトロを意識した1992年のDJ-70以降、シーケンサーやサンプル・トリガー・パッドを打ち出す製品が次々と生まれた。中でも2005年に登場したSP-404は、LAビート・シーンやローファイ・ヒップホップにおいて象徴的な存在となったサンプラーだ。
現行モデルの基となり、SPブランドを確立
2005年発売のSP-404は、SPシリーズの名声をさらに高めた人気機種。ディスプレイの両サイドにエフェクト・ボタンを配置するレイアウトなどは、現行のSP-404シリーズ機まで受け継がれる仕様だ。
パッドは12個で、最大同時発音数も12音に増加。エフェクトは全29種類となっており、低域にサイン波を加えるSubsonic、スクラッチ・サウンド風の効果を生むDJFX Looperなどを収録する。最大1GBのコンパクト・フラッシュに対応し、WAV/AIFFでサンプルをやり取りできるほか、SP-202以来となる内蔵マイクが実装された。
Roland/BOSS サンプラーの系譜
ROLAND SP-404大特集
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