キーボード付きサンプラーS-50を1986年に発売し、サンプリング音楽市場に参入したRoland。ヒップホップやエレクトロを意識した1992年のDJ-70以降、シーケンサーやサンプル・トリガー・パッドを打ち出す製品が次々と生まれた。その中でSP-606は、Cakewalkと共同開発したDAWアプリケーション“P606”との連携により、ライブパフォーマンスとスタジオ制作の両方に対応するハイブリッドなサンプラーとして登場した。
あらゆる機能を内包するサンプリング・ワークステーション
サンプリング・ワークステーションと銘打った機種。ベロシティ対応の4×4のパッド(最大同時発音数は8音)を備えるほか、ギター・アンプ・シミュレーター、ステップ・フェイザー、リバースなど45タイプの内蔵エフェクトを直列2系統でかけることができる。
外部機器とMIDI接続しながらフレーズのサンプリングを行うことができるEXT SEQ Sampling機能を使えば、MIDIで同期した状態で任意のフレーズのみをサンプリング可能だ。本体への記録のほか、最大512MBのコンパクト・フラッシュに対応する。
Roland/BOSS サンプラーの系譜
ROLAND SP-404大特集
関連記事