キーボード付きサンプラーS-50を1986年に発売し、サンプリング音楽市場に参入したRoland。ヒップホップやエレクトロを意識した1992年のDJ-70以降、シーケンサーやサンプル・トリガー・パッドを打ち出す製品が次々と生まれた。SP-808は、そうした流れの中で1998年に登場した多機能サンプラーだ。
MTR的な機能や独自のコントローラーを実装
内蔵のZipドライブに直接アクセスし、最高20ビット/44.1kHzでのサンプリングが行えるモデル。サンプルは4個×4列のパッドで鳴らせるほか、ピッチを維持したまま自由にストレッチさせることができる。
MTR的にも使え、4つのステレオ・トラックやミキサーを搭載。トラックにサンプルを並べると曲が作れる。20種類のアルゴリズムに基づくエフェクトを内蔵し、プリセットのエフェクト・パッチは全99種類。エフェクトの制御、サンプルのトリガーやピッチ・ダウンをパネル右上のDビーム・コントローラーで行えるのも特徴だ。
Roland/BOSS サンプラーの系譜