キーボード付きサンプラーS-50を1986年に発売し、サンプリング音楽市場に参入したRoland。ヒップホップやエレクトロを意識した1992年のDJ-70以降、シーケンサーやサンプル・トリガー・パッドを打ち出す製品が次々と生まれた。MS-1は、その最初の一台にあたる。
8つのパッドで演奏するSP-404の祖
SP-404の祖にあたる一台で、フレーズ・サンプラーと呼ばれた。4個×2列のナンバー付きトリガー・パッドを装備し、MIDI鍵盤を使わず本体だけで手軽に演奏できる。サンプリング・クオリティは4種類から選択可能で、最高16ビット/44.1kHz。最もローファイな設定は16ビット/11.64kHzだ。
エフェクト非搭載だが、サンプルのピッチ制御、スタート/エンド・ポイントやループ・ポイントなどの設定が行える。プレフューズ73のスコット・ヘレンから才能を認められたエリオット・リップは、本機をメインで活用していた。
Roland/BOSS サンプラーの系譜
ROLAND SP-404大特集
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