LYNICS DM-1800〜クリアに歌詞が聴こえてくる。ほかに類を見ない光沢のあるカラー

 サンレコが注目する3万円以上のハイグレードなボーカル用ハンドヘルド・マイク14機種をクロスレビュー! ここではLYNICS DM-1800を紹介します。テストは、さまざまなイベントを行うカフェ風イベント・スペース、原宿ストロボカフェにて実施。同店でPAエンジニアを務めるハタナカミホ、そして4人組バンドのゴホウビでボーカルを担当するスージーとcodyが、インプレッションを語ります。

LYNICS DM-1800

FROM:Japan TYPE/PRICE:ダイナミック ブラック(BK)33,000円、ピンク(PK)42,000円、特別色(ピンク・ゴールド艶消し)48,000円

■形式:ダイナミック ■指向性:ハイパーカーディオイド ■周波数特性:100Hz~18kHz ■感度:-55dB±3dB(0dB=1V/Pa@1kHz) ■インピーダンス:500Ω ■外形寸法:46(φ)×176(H)mm ■重量:約250g ※写真のモデルはピンク(PK)

クリアに歌詞が聴こえてくる。ほかに類を見ない光沢のあるカラー 

 LYNICS DM-1800は、独自の構造技術でタッチ・ノイズを抑え、ボーカリストの個性と表現力を発揮できる環境を提供しているというダイナミック・マイク。ブラックのほか、ピンクなどオリジナリティの高いカラーが用意されている。

Artist’s Impression by スージー&cody(ゴホウビ)

スージー 中域よりは高域の伸びに耳が向く感じで、モニターがすごく奇麗に聴こえるんです。codyの歌にも透明感があり、歌詞がすんなりと入ってきました。これだけのクオリティがありつつ、ライトが当たったときの反射の感じとか、ガーリーな派手さもありつつキュートで、見た目からも人気になりそうな気配を感じます。パッと見た瞬間に欲しくなるアーティストは多いでしょうし、もっと知られてほしいマイクです。 

cody 僕もこのビジュアルが好きです。ブラックの方も艶があってラグジュアリーな雰囲気もあります。粒立ちがはっきりしたサウンドで、言葉の一つ一つの細部に至るまで聴き取りやすかったです。

Engineer’s Impression by ハタナカミホ(原宿ストロボカフェ)

 クリアで音圧感もあり、バランスの良さを感じます。癖もなく、しっかりと音が立ち上がる。スペックの周波数特性を見ると下が100Hzからとなっていますが、低域が物足りないという印象ではないですし、歌詞の聴こえやすさに表れているのかなと。それは男女の声質を問わずに実感できました。
 今回試したピンクとブラック以外にカラー・バリエーションもあって選べるので、ステージでの見栄えも考えつつ、音質も保たれているのは評価が高いです。250gととても軽く、資料によるとタッチ・ノイズを抑える独自構造になっているとのことで、持って歌うことが想定されているんじゃないかなと。PA的にはとても助かります。 

 

ゴホウビ

ゴホウビ
【Profile】男女混声豆腐メンタル4人組バンド。メンバーは、cody(写真右/vo、g)、スージー(写真左/vo、k)、405(シンゴ:b)、むんちゃ(ds、cho)。飾らないストレートなリリックと王道Jポップでありながらもジャンルにとらわれない幅広い音楽性で、柔らかく包容力のあるcodyと、唯一無二のキュートな声質のスージーの全く異質な2人の歌声から生まれる心地良いハーモニー。音楽のみならず、アート・ディレクションからMVまでメンバーが中心となり作り上げている。11月15日開催のバンド史上最大キャパとなる渋谷クアトロでのワンマン・ライブを目指す。

マイクのサウンド・チェックを行った原宿 ストロボカフェ

原宿ストロボカフェ

 音楽、アート、お笑い、演劇など、さまざまなイベントを行うカフェ風イベント・スペース、原宿ストロボカフェテストにはゴホウビの楽曲「ラブシャッフル」のオケを使用し、1人ずつ順番にステージで歌唱。一部、弾き語り形式でもテストを行った。

 

 

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