TELEFUNKEN M80〜こもらずに安定した中域。カラー・バリエーションの豊富さも魅力

 サンレコが注目する3万円以上のハイグレードなボーカル用ハンドヘルド・マイク14機種をクロスレビュー! ここではTELEFUNKEN M80を紹介します。テストは、さまざまなイベントを行うカフェ風イベント・スペース、原宿ストロボカフェにて実施。同店でPAエンジニアを務めるハタナカミホ、そして4人組バンドのゴホウビでボーカルを担当するスージーとcodyが、インプレッションを語ります。

TELEFUNKEN M80

FROM:U.S.A. TYPE:ダイナミック オープン・プライス(市場予想価格:39,600円前後〜)

■形式:ダイナミック ■指向性:スーパーカーディオイド ■周波数特性:50Hz~18kHz ■感度:1.54mV/Pa ■インピーダンス:325Ω ■外形寸法:48(φ)×184(H)mm(実測値) ■重量:430g
※M.I.D. Online Shopではグリルとボディ・カラーをカスタマイズ可能。写真はグリルがクローム、ボディがブラック

こもらずに安定した中域。カラー・バリエーションの豊富さも魅力

 TELEFUNKEN M80は、音色を変化させず、効率良く電気信号に変換できるAMI/TAB-FUNKENWERK製カスタム出力トランスを搭載する。ボディとグリルを10種類以上のカラーからカスタマイズ可能で、その点もボーカリストにとって大きな魅力と言えるだろう。

Artist’s Impression by スージー&cody(ゴホウビ) 

cody フレーズを歌った後の余韻がはっきりと聴こえてきて、すごく繊細な音まで拾っているんだなと感じていました。ソトオトでスージーの歌を聴いていても同じ印象を受けて、その余韻が気持ち良かったです。

スージー 中域に粘りがあり、おいしい成分を漏れなく拾ってくれる。バンドにも負けない抜けの良さがありました。codyの声にも合っていて人を選ばないように感じたし、我々のようなダブル・ボーカルでも一方が悪目立ちせずにきちんと混ざってくれると思います。実は以前使っていたことがあって、ライブでPAエンジニアの方から、“音が作りやすいマイク”と言われたことを今でも覚えています。

Engineer’s Impression by ハタナカミホ(原宿ストロボカフェ)

 ストロボカフェでも所有していたことがあり、とても良いマイクという印象がありました。あらためて聴いてみたら、みずみずしい音ですね。スージーさんがおっしゃったような中域のふくよかさが強いと、反対にこもって聴こえてしまうこともあるのですが、それがなく安定している。ボーカルの色付けをしっかりしてくれて、高域が痩せるような感じもなかったです。アコースティックでもバンドでも、使いやすいマイクだと思います。
 たくさんのカラー・バリエーションの中から選べるので、例えば赤いキーボードを使っていたらマイクを赤にして合わせたりと、コーディネートできるのもポイントですね。

ゴホウビ

ゴホウビ
【Profile】男女混声豆腐メンタル4人組バンド。メンバーは、cody(写真右/vo、g)、スージー(写真左/vo、k)、405(シンゴ:b)、むんちゃ(ds、cho)。飾らないストレートなリリックと王道Jポップでありながらもジャンルにとらわれない幅広い音楽性で、柔らかく包容力のあるcodyと、唯一無二のキュートな声質のスージーの全く異質な2人の歌声から生まれる心地良いハーモニー。音楽のみならず、アート・ディレクションからMVまでメンバーが中心となり作り上げている。11月15日開催のバンド史上最大キャパとなる渋谷クアトロでのワンマン・ライブを目指す。

マイクのサウンド・チェックを行った原宿 ストロボカフェ

原宿ストロボカフェ

 音楽、アート、お笑い、演劇など、さまざまなイベントを行うカフェ風イベント・スペース、原宿ストロボカフェテストにはゴホウビの楽曲「ラブシャッフル」のオケを使用し、1人ずつ順番にステージで歌唱。一部、弾き語り形式でもテストを行った。

 

 

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