SHURE Nexadyne™ 8〜過度に音作りを必要としない。オールジャンルで抜群の安定感 

 サンレコが注目する3万円以上のハイグレードなボーカル用ハンドヘルド・マイク14機種をクロスレビュー! ここではSHURE Nexadyne™ 8を紹介します。テストは、さまざまなイベントを行うカフェ風イベント・スペース、原宿ストロボカフェにて実施。同店でPAエンジニアを務めるハタナカミホ、そして4人組バンドのゴホウビでボーカルを担当するスージーとcodyが、インプレッションを語ります。

SHURE Nexadyne™ 8

FROM:U.S.A. TYPE:ダイナミック オープン・プライス(市場予想価格:48,400円前後)

■形式:ダイナミック ■指向性:カーディオイド(8/C)、スーパーカーディオイド(8/S) ■周波数特性:50Hz~20kHz ■感度:-54.0dBV/Pa(2.00mV)@1kHz(8/C)、-51.0dBV/Pa(2.81mV)@1kHz(8/S)
■インピーダンス:300Ω(8/C)、450Ω(8/S) ■外形寸法:47(φ)×181(H)mm(実測値) ■重量:258g(8/C)、294g(8/S)
※写真はスーパーカーディオイドのNexadyne 8/S

過度に音作りを必要としないオールジャンルで抜群の安定感 

 独自のRevonic™テクノロジーによる、独立した2つのエンジンを組み合わせたデュアルエンジン・トランスデューサーを採用。指向性の異なるNexadyne 8/C(カーディオイド)とNexadyne 8/S(スーパーカーディオイド)をラインナップ。

Artist’s Impression by スージー&cody(ゴホウビ) 

スージー 元気なロックやポップスに合う明快な音像です。ボーカリストもリスナーも、みんなが好きな音なんじゃないかな。今回Nexadyne 8/Cと8/Sの両方を試して、私は8/Cが歌いやすかったですが、2本とも元気なイメージがあり、喉の負担を考えずに歌っていけそうです。

cody 僕も明るくてパワフルだなと感じながら歌っていました。ツアーにPAエンジニアの方が帯同してくれるときに、どこの会場でもモニターがしっかり聴こえて思わずにやけてしまうことがあるんですけど、その感じを思い出しましたね。サビで声を張ったときは驚くくらいのパワーでしたよ。持ったときに軽くてフィットする感じがあったのも良いです。

Engineer’s Impression by ハタナカミホ(原宿ストロボカフェ)

 8/C、8/Sのどちらも、できれば卓でEQを触りたくないほどバランスの取れたサウンドで、パワーもレンジ感も素晴らしかったです。特にスーパーカーディオイドの8/Sを使ったときのcodyさんの歌声は、ギュッと実が詰まったような印象になっていました。コンプをかけるとしてもあくまでも音量バランスを取るためであって、音作りのためには必要ないなと感じましたね。
 高域が出すぎているくらいに聴こえるかもしれないですけど、痛さがないので客席で聴いていて気持ちが良い。ボーカリストを選ばないと思うし、ポップスだけでなくオールジャンルに対応できるマイクなのではないでしょうか。

ゴホウビ

ゴホウビ
【Profile】男女混声豆腐メンタル4人組バンド。メンバーは、cody(写真右/vo、g)、スージー(写真左/vo、k)、405(シンゴ:b)、むんちゃ(ds、cho)。飾らないストレートなリリックと王道Jポップでありながらもジャンルにとらわれない幅広い音楽性で、柔らかく包容力のあるcodyと、唯一無二のキュートな声質のスージーの全く異質な2人の歌声から生まれる心地良いハーモニー。音楽のみならず、アート・ディレクションからMVまでメンバーが中心となり作り上げている。11月15日開催のバンド史上最大キャパとなる渋谷クアトロでのワンマン・ライブを目指す。

マイクのサウンド・チェックを行った原宿 ストロボカフェ

原宿ストロボカフェ

 音楽、アート、お笑い、演劇など、さまざまなイベントを行うカフェ風イベント・スペース、原宿ストロボカフェテストにはゴホウビの楽曲「ラブシャッフル」のオケを使用し、1人ずつ順番にステージで歌唱。一部、弾き語り形式でもテストを行った。

 

 

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