SE ELECTRONICS V7〜バンド・サウンドにも負けない大迫力。感覚的なアプローチも前に出す

 サンレコが注目するハイグレードなボーカル用ハンドヘルド・マイク14機種をクロスレビュー! ここではブランド一押し、3万円以下のハイグレード・モデルSE ELECTRONICS V7を紹介します。テストは、さまざまなイベントを行うカフェ風イベント・スペース、原宿ストロボカフェにて実施。同店でPAエンジニアを務めるハタナカミホ、そして4人組バンドのゴホウビでボーカルを担当するスージーとcodyが、インプレッションを語ります。

SE ELECTRONICS V7

FROM:U.K. TYPE:ダイナミック 20,900円

■形式:ダイナミック ■指向性:スーパーカーディオイド ■周波数特性:40Hz~19kHz ■感度:2.0mV/Pa(-54dB) ■インピーダンス:300Ω ■外形寸法:54(φ)×184(H)mm ■重量:305g
※本体カラーがブラックのV7 Blackもあり

バンド・サウンドにも負けない大迫力。感覚的なアプローチも前に出す

 SE ELECTRONICS V7は、リンキン・パーク、ブラック・サバスなどのライブで使用されてきたSE ELECTRONICSによるマイク、Vシリーズの上位モデル。ハンドリング・ノイズを抑える内蔵ショック・マウントは、特許を取得した独自開発のものを採用する。

Artist’s Impression by スージー&cody(ゴホウビ) 

スージー モニターがはっきり聴こえてきて、本当に歌いやすかったです。激しいバンド・サウンドに、歌が負けずに前に出るというのが容易に想像できます。最初に手に取るマイクがこれだとしたら、もっと歌うことが楽しくなるんじゃないかな。スタジオよりライブ・ハウスが似合うマイクですね。

cody 中域が、あまり声を張らなくても届く印象があったので、喉に負担がかからないんじゃないかなと。それがモニターの歌いやすさにもつながっているように感じました。あとボリュームの強弱が付けやすくて、声が小さくなるところ、大きくなるところの表現がちゃんと再現される。感覚的なところまで伝えてくれるマイクです。

Engineer’s Impression by ハタナカミホ(原宿ストロボカフェ)

 とても迫力があるマイクですね。十分な音量を出してくれて、低域~中域に芯があるのでバンド・サウンドに負けないだけでなく、混ざり具合も相当良いと思います。その音量感を持っているからこそ、codyさんが言う通り微細な表現もしやすそうだなと。高域はキンキンしてしまうような持ち上げ方ではなく、十分な音圧を備えたままガッと前に出てくる力強さを加えてくれます。
 これだけパワーがあるのであれば、どんなライブ環境でもパワフルなパフォーマンスができそうです。ゆったりとした弾き語りというよりは、やっぱりバンドのほうが良いかもしれないですね。

ゴホウビ

ゴホウビ
【Profile】男女混声豆腐メンタル4人組バンド。メンバーは、cody(写真右/vo、g)、スージー(写真左/vo、k)、405(シンゴ:b)、むんちゃ(ds、cho)。飾らないストレートなリリックと王道Jポップでありながらもジャンルにとらわれない幅広い音楽性で、柔らかく包容力のあるcodyと、唯一無二のキュートな声質のスージーの全く異質な2人の歌声から生まれる心地良いハーモニー。音楽のみならず、アート・ディレクションからMVまでメンバーが中心となり作り上げている。11月15日開催のバンド史上最大キャパとなる渋谷クアトロでのワンマン・ライブを目指す。

マイクのサウンド・チェックを行った原宿 ストロボカフェ

原宿ストロボカフェ

 音楽、アート、お笑い、演劇など、さまざまなイベントを行うカフェ風イベント・スペース、原宿ストロボカフェテストにはゴホウビの楽曲「ラブシャッフル」のオケを使用し、1人ずつ順番にステージで歌唱。一部、弾き語り形式でもテストを行った。

 

 

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