
出力パワーとチャンネル数の異なる6つのモデルが用意されているDCi Series Networkだが、600W(4Ω)の増幅段と高性能信号プロセッサーを最大8チャンネル内蔵。標準的な2m高の機器ラックに8チャンネルモデル20台を設置した場合、160系統の出力回線を1ラックに集約できる。最大600W(4Ω)のチャンネル出力は、ブリッジモノ動作にも対応、またチャンネルごとに設定を切り替えるだけで、出力トランスを介さずに70V/100V定電圧伝送ラインを直接駆動可能だ。出力パワーやロー・インピーダンス接続とハイ・インピーダンス接続が混在する多数の出力回線でも、チャンネル数と出力の異なる6つのモデルを組み合わせることで、柔軟にシステムを構成、機器の設置スペースの削減ができる。また設定や運用状況の監視を「HiQnet Audio Architectソフトウェア」から一元的に行えるため、使いやすい運用環境を構築できるのも魅力のひとつだ。また、同製品の電源部には、高効率のスイッチング電源と力率改善回路 (PFC)を搭載。発熱を抑え、運用時の機器の冷却にかかる電力を節約、未使用時には、無信号状態を検出して自動的にスリープモードにしたりと、省電力機能も備わっている。アンプ出力段には、ダイナミック・レンジを確保しながらスピーカーを効果的に保護する「LevelMAXリミッター」が装備されており、音声信号のピーク電圧とRMS電圧、トランスデューサー温度のシミュレート値を用いて、出力を制御する。信号入力においては、最大 256ch(48kHz)を伝送できる音声信号バス「BLU link」を使用しているため、多チャンネルの信号をパワーアンプへ分配するのが容易となっている。