SPL社より、さらに進化したヘッドフォンアンプ「Phonitor 2」登場

SPLPhonitor 2
ドイツのSPL社より、ヘッドフォンモニタリングアンプ「Phonitor」の後継機種となる「Phonitor 2」が発売される。

Phonitor 2は前機種を踏襲しながら、3種類の入力ソースを持つモニター・コントローラとしても機能する。また、同製品は、SPL社の基幹技術である「120Vテクノロジー」を採用し、通常オーディオ機器の4倍の電圧で動作。それにより、入力において30dBを超すヘッドルームを可能にし、130dB以上のダイナミックレンジ、100dBを超すS/N比を享受できるなど、パフォーマンスをさらに向上させている。さらに、Phonitor 2の最大の特徴と言えるのが、スピーカー・シミュレート機能だ。ある特定の帯域の左右のスピーカー相互のレベル差をシミュレートする「Crossfeed」、特定の帯域の左右のスピーカーの到達時間差によるステレオ・イメージの広がりを決定する「Speaker Angle」、左右のステレオ信号とファンタムセンターとのバランスを決定する「Center Level」の3つが搭載され、ヘッドフォンでのモニタリング時に音の広がりやバランス、リスニング環境やスピーカーからの音の伝わり方を創り出すことができる。これらの機能により、各スタジオ間のスピーカーモニタリング環境の違いに悩まされることなく、ミックス作業に専念することが可能だ。

SPL
Phonitor 2
270,000円(税込)
●入力インピーダンス:20kΩバランス、10kΩアンバランス ●最大入力レベル:+32.5dBu ●モニター/ライン周波数特性:4Hz ~ 480kHz (-3dB) ●モニター/ラインSN比(Unweighted) :-101.87dBu ●ヘッドフォン周波数特性:10Hz ~ 480kHz (-3dB) ●ヘッドフォンSN比(Unweighted):-101.87dBu ●最大出力:65mW(+20dBm)@1kHz/600Ω、560mW(+20dBm)@1kHz/40Ω ●重量:4.3 kg ●本体寸法(W×H×D):277×99×305 mm