
BLU-GPXは、ユーザーが音声処理機能を自在にプログラムできるデジタル・プロセッサー「Soundweb London」と接続することで、ソフトウェアの指示によって任意に入力/出力を設定できる汎用入出力(GPIO)機能を拡張することができる。36個の制御入力(GPI)と23個のロジック出力(GPO)、8個のリレー出力を搭載しており、スイッチやフェーダーをBLU-GPXの汎用入出力と接続すれば、Soundweb Londonの専用コントロール・パネルとして稼働する。また、外部のイベント・コントローラーやショー・コントローラーと統合することで、複雑な条件設定や順序設定の下で音響システムを自在に調節できる。GPIはON/OFF2値のほか、ラダー抵抗やフェーダーと組み合わせて多段値や連続値を検出できる。GPOは2値論理レベルで、ソース電流10mA/シンク電流60mAの駆動能力を持つ。リレー出力は、NO(メーク)接点とNC(ブレーク)接点を組み合わせたトランスファー接点で、47個のコモン(グラウンド)端子と12個の基準電圧端子により多系統での配線ができる。
本体前面パネルの48個の3色LEDは点滅動作をプログラムでき、ひと目で表示機能の確認が可能。またモノクロの液晶ディスプレイには、プログラム動作と連動た文字列(英数字)を表示する。さらに、DC12Vの電源端子のほかに2系統のネットワーク端子はPoE(Power over Ethernet)給電機能を備えているため、コンセントを接続できない場所でもネットワーク端子経由で電源を確保できるため、ネットワークと電源の耐障害性を高められる。用途に合わせて使いやすい音響システムを、自由度高く構築できる製品だ。