
DAC1は、2002年の発売からアビーロード・スタジオ、ダグ・サックス・マスタリング・ラボなど名だたるレコーディング/マスタリングスタジオなどで使用されてきた。10年がたった今年、その後継機として登場したのがこのDAC2 HGCだ。すべてのデジタル入力は同社の「UltraLock2ジッターアッテネーションシステム」によってすべての人工的な可聴ジッタを除去し、32ビット内部デジタル処理と変換により、0dBFSの上で+3.5dbのヘッドルームを保持する。また4つの32ビットD/Aコンバータは、各チャンネルに加算されバランス出力される。
またDAC1ユーザーからのフィードバックを元に、サンプルレートの表示、5つのデジタル入力、アナログ入力2/出力3、ネイティブDSD変換、低消費電力などを実現したほか、アクティブなアナログゲインコントロール、低インピーダンスのパッシブアッテネータ、32ビットのデジタルゲインコントロール、そしてサーボ駆動のボリュームコントロールを備えた「HGC=Hybrid Gain Control」により、すべての入力をロータリーボリュームコントロールで制御できる。ロータリーボリュームコントロールは付属のリモコン(右写真)で操作が可能。すべてのデジタル入力はネイティブDSD変換に対応しており、デジタル入力の時点でDoP 1.0が自動的に検知され、シームレスにDSD変換に切り替わる。またアシンクロナスUSBシステムを搭載し、192kHzのハイレゾリューションPCMとDSD再生に対応している。Macではドライバ不要、Windowsでも簡単にインストールできるドライバが用意されている。ドライバ不要のアシンクロナスUSBオーディオ1.1モードでは、96kHzまでのサンプリングレートに対応している。ブラックパネルのDAC2 HGCとシルバーパネルのDAC2 HGC-Sの2製品がラインナップし、12月7日(金)より発売される。