PC環境に融合したMPCの最新機種、MPC RENAISSANCEが登場

AKAI professionalMPC RENAISSANCE
昨日、NUMARK社の製品発表会が開催され、AKAI professionalのMPC RENAISSANCE(MPC ルネサンス)が待望の発表となった。本製品の発売日は10月26日。

MPC5000から5年ぶりにリリースとなったMPC RENAISSANCEだが、今回の大きなキーワードは「PCベース」。MPC RENAISSANCEと付属ソフトのMPC SOFTWARE(Win/Mac対応)により、歴代MPCの操作性はそのままにPCの音楽制作環境とシームレスに融合している。ハード本体のインターフェースはこれまで通り。トランスポート、16パッド、Q-Linkコントロール・ノブ、液晶ディスプレイなどの配置も変わらないので、これまでのMPCシリーズ・ユーザーも違和感なく操作できる(単体での操作ももちろん可能)。付属ソフトのMPC SOFTWAREは128トラックのシーケンスが可能で、MPC3000の全サウンドを含む6GB以上のサウンドライブラリを付属している。内蔵エフェクトの自由度も高まっており、パッドごとにインサートエフェクトが4系統、マスターエフェクトにも4系統を搭載している。またDAWを立ち上げてからプラグインとしての本ソフトを起動することもできる。このように、これまでのMPC以上に、直感的な操作や複雑な編集作業などが可能になっている。MPCでおなじみのノート・リピート、スイング、トランスポート・コントロール機能もしっかり搭載。また「ビンテージ・モード」にも要注目。MPC3000やMPC60、アザーモードなどAKAI独自のサウンドキャラクターを再現している。発売日は10月26日(金)、初回購入特典としてDig4 by MSPC PRODUCTの専用バッグがプレゼントされる。121010-akai-1▲製品発表会会場には、歴代のMPCがズラリ。121010-akai-2▲16パッドの感触も従来どおり。ベロシティに応じて色が変わり音のレベルも変化する。これをOFFにし、音色によってパッドに色を割り当てることも可能。121010-akai-3 121010-akai-4▲上写真はMPC SOFTWAREの画面。パッドごとのレベル調整/ミュートもこの画面上で確認できる。下写真はミュート操作時のハード側のディスプレイ。121010-akai-5▲iPhoneから音を取り込んだ例。Q-Linkでサンプリングした音のスタート・エンドポイントを調整できる。またサンプリング音源の分断、チョップも可能でそれぞれの音をパッドに割り当てられる。121010-akai-6▲ボコーダー・ボイスのサンプリング例。スレッショルドを設定でき、設定値よりも音量が上がったところでサンプリングが開始される。121010-akai-7▲サンプリング音源のカット、コピー&ペースト、延長なども可能121010-akai-8▲初回購入特典、Dig4の専用バッグまた関連製品として、モバイルバージョンのMPC STUDIO(11月発売予定)、iPad用のMPC FLY(12月発売予定)も同時発表された。

AKAI professional
MPC RENAISSANCE
オープンプライス(市場実勢価格12万円前後)