IK Multimedia、音場補正システム「ARC System 2」を発表

IK MultimediaARC System 2
伊IK Multimediaは、米Audysseyと共同開発したARC System(Advanced Room Correction System)のメジャー・アップデート版「ARC System 2」を発表した。

「ARC System 2」は、測定マイク、測定解析ソフトウェア、AU/RTAS/VST対応の音場補正プラグインを組み合わせることで、部屋やスタジオの形、反射物により偏った音響特性を整えることを可能にするパッケージだ。初代の「ARC System」は、2007年の発売以来、何千もの環境で利用されてきたという。これらの実績と世界中の利用者からのフィードバックをAudysseyは詳細に研究し、初代「ARC System」の中核であったMultEQテクノロジーを、さらにアップグレードし、より高い補正精度を持つ"MultEQ XT32"を開発した。この"MultEQ XT32"の採用により「ARC System 2」は、従来の4倍の解像度での処理を実現。この解像度の上昇は大抵の場合、特に補正が必要と思われる低域において顕著となるという。もちろん中域や高域でも、より自然で滑らかになり、部屋の形状に対し高品質な最適化を行うL/R補正機能や、最終的なモニターのレスポンスを調整するターゲット・カーブのカスタマイズなどもできるようになった。これらの新機能は、新しいモニター・パネル・インターフェースとともに、今回作り直されたインターフェース上に搭載されている。その他、主な新機能は次のとおり。

ARC System 2の新機能



  • インターフェースを作り直し、操作性をアップ。

  • ローエンドの解像度が4倍に。

  • 中域、高域ではよりスムーズでナチュラルなサウンド。

  • 新しいL/R補正機能で定位感や、左右対称感をさらに改善。

  • 好みに応じてターゲット・カーブ(補正後の帯域特性)をカスタマイズ可能。

  • 新しい「バーチャル・モニタリング」機能によって、一般的なスタジオ・モニターやカーオーディオ・システム、クラブ等のフロアなど、異なるシステムにおいてどのような鳴りになるか、シミュレート可能。

  • 新しいモニター・コントロール・パネル。

  • 測定ポイントの数が少なくても測定クオリティをアップ。セットアップ時間が短くなった。

  • 測定データは保存して、様々な補正アルゴリズムを行うことが可能。

  • 補正プラグインが、Mac/PC 64ビット・モード対応に。

  • 補正プラグインが、サンプリング周波数192 kHzまで対応に。

  • ARC System旧バージョンの測定結果ファイルの読み込みも可能


なお初代「ARC System」のユーザーは、2012年8月31日までの間、限定価格の€84.99で「ARC System 2」にアップグレードできる。

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IK Multimedia
ARC System 2
35,480円